nigiri×THE SUZAN×Made in Asia 特別インタビュー
イベント主催者:hole in my pocketより
RieとSaoriの二人組になり最近自主レーベルも立ち上げたガールズバンド「The Suzan」、The ROOTLESS、a flood of circleなどで活動したDuranが満を持して始動させたバンドmade in asia、そして、東京事変、Superfly、エレファントカシマシ等のサポートを務めるひらまみきおを中心にMONORALのeric、aliを迎え結成されたnigiri(mikio、eric、ali)。誰にも似てなく、唯一無二、そしてワールドワイドに響き渡る音を奏でる。"Beyond the border"というタイトルにふさわしい、そんな3バンドが共演する一夜をお見逃しなく。
今回のイベントを、より楽しんでいただくために、出演いただく3バンドにメール・インタビューを行いました!
■nigiri (mikio、eric、ali) インタビュー
私がヒラマさんの事を知ったのは、Micky名義で2001年にリリースされたミニアルバムを聴かせてもらってからです。個人的な印象として、活動形態を模索している印象を受けましたが、いかがでしょうか?
地元にいた時から作ってた物で、とにかく既に良しとされている音の価値観にやたらと反発してたものです。実験的です。
その後、あのミニアルバムは、幾度か再リリースされますが、ヒラマさんにとって、あのミニアルバムはどういった意味を持ちますか?
とにかく大昔の作品なので、照れくさい。今では作らないような作品ですが、何か新しい感覚を生み出したいという根性を持っていて。そういう意味ではスタート地点。
その後、「東京事変」で晝海幹音として活動され、脱退後にヒラマミキオとして『When I feel the sun in tokyo』をリリースされました。その時点でシンガーソング・ライターとして、再出発のような意思があったのでしょうか?
再出発という意識は無かった。曲を作り、それを演奏したいという気持ちは常にあるので。ライフワークというか。
また、2007年よりエレファントカシマシ、MONORALのサポートギタリストとして、さらに2010年よりSuperflyのレコーディング及びライブのサポートギタリスとして、より拡がりを持った活動をされています。それらの活動で受ける刺激は、計り知れないと思いますが、ご自身の活動に影響を受けたりは?
プロの判断を学ぶという意味では、いい経験させてもらってるなと思いますが、自分の音楽そのものには笑ってしまうほど、そこまで影響はないです。頑固なんでしょう。
2010年には東京在住のアメリカ人シンガー、エミリー・コナーと共にoh sunshineを結成し活動されていましたが、国境を越えたユニットはいかがでしたか?
日本とアメリカの言葉や音を混ぜるのが楽しかった。
今回出演いただくnigiri (mikio、eric、ali) はいつ頃から始動されて、3人はどういうふうに集まったんですか?
Aliちゃん(MONORAL)にはよく彼のプロジェクトに仕事で誘ってもらってた。
ericはAliちゃんに紹介してもらい友達になった。ericは家が近いので、なんだかんだつるむようになった。
バンド名の由来は?
東京ならではの名前を考えてた。江戸前寿司とか。が、それだとダイレクトすぎるので nigiri 。
昨年12月にリリースされた『ひらまみきお EP』を聴かせていただき、音楽性としてはハードロック、ブルースなどがルーツにある音楽性だと思いますが、渋い感じに行けそうな気もするんですけど、渋く落ち着かない感じが良いなと思いました。
60's、70'sの音楽、一方、今のギンギンに電気使っている音楽も好き。だから渋くなりたくない。 ガレージバンドのように生々しく、常にクリエイティブ根性をもっていたい。
積み上げていくことも大事ですが、壊していくことの方が性に合っているような、それはヒラマさんの活動にも表れている気がします。
ポピュラーミュージックをやる事自体、本来壊しては何か新しいものを見つけるという楽しみを持っていると思ってます。
今後の活動の展望を教えてください。
色々な土地に行きたい。
今回のイベントタイトル"Beyond the border"の意味合いとして、国境も音楽のジャンルも越えた3組でのイベントとなります。ライブへの意気込みがあれば、お願いします!
いつもどうり! 対バンの方々も楽しみです。
◆nigiri オフィシャルfacebook
https://www.facebook.com/mickeyhirama
■THE SUZAN インタビュー
2004年にRieさんとSaoriさんで結成されたTHE SUZANですが、元々、どういう音楽が好きで、どんな音楽に影響を受けてますか?
2人とも小学生からピアノを習っていてクラシックは通ってます。90年代から00年代にティーンエージャーを過ごしているので、当時の洋楽をよく聴いてました。
レディオヘッドやブラーなどの王道ロックや、RIEはミクスチャーやR&Bを好んで聴いてましたね。大学生くらいで60’sや70’sのロックやインディー・ロックを掘り下げて聴くようになりました。
また、母が音楽が好きだったので、小さい頃からファンクやジャズ、フレンチ・ポップスなどの洋楽がかかっている環境で育ちました。
基本的な質問ですが、バンド名の由来は?
私達は姉妹で苗字が鈴木なのですが、学生時代のあだ名がSUZAN(スーザン)でした。バンドを始めた時にかっこいいバンド名を色々考えたのですが、結局覚えやすく馴染みがあるスーザンにしました。
下北沢のROSE RECORDSからCDをリリースしつつ、2007年には既にヨーロッパ・ツアーをやられていますが、最初から海外進出を考えていましたか?
はい。はじめて宅録でデモを作った時から海外でリリースをしたかったので歌詞も英詞でした。
そして、Peter, Bjorn and JohnのBjorn Yttlingの耳に入り、2010年にニューヨークのFool’s Goldから『Golden Week For The Poco Poco Beat』が全世界へリリースされ、その後、拠点をニューヨークへ移し、日本とニューヨークを行き来しながら活動という独特なスタイルで活動をされてきた稀なバンドだと思います。自分たちではどう思いますか?
自分たちでもオリジナルな活動をしてきたと思います。当時は珍しかったと思いますよ。プロデューサーとストックホルムでレコーディングしてから、その作品を買ってくれるレーベルなどを探すというスタイルだったので。契約したFOOL’S GOLDはブルックリンにあるHIP HOPとエレクトロで有名なレーベルです。もちろん、バンドは私達しかいませんでした。稀なバンドですよね(笑)。A-Teackの兄のユニットChromeoと一緒に北米ツアーを回ったり、SXSWやCMJなどのフェスに出演したり、NYやブルックリンの小さいヴェニューでライブしたり現地のバンドと同じ活動をしてきました。
またアメリカでTVキャンペーンソングに選ばれたり、キャンペーンの一環としてビデオが制作されたりと、高い評価と話題性を獲得してますが、自分たちの実感としては、どうでしたか?
2012年にVerizonのNFL MobileのTVCM曲に「COME COME」が使われました。NFLはアメリカの国技スポーツであり、外国人アーティストの楽曲がNFLの公式CMで起用されるのは初めてだったので話題になりましたね。DELLと一緒にMVを製作するという企画もありました。この企画で「HA HA HA」のMVが出来たんです。
メディアへの露出は予想以上に反響が大きく、アメリカで認められたという素直に嬉しい気持ちでしたね。
・Verizon CM SPOT
http://saorisuzukimusic.com/?video=verizon-tv-commercial-for-nfl-mobile-2012usa
・HA HA HA
VIDEO
独自のやり方でボーダーレスな活動ですが、あまり前例が無い中、何かしら確信はあったのでしょうか?
バンドで成功したい!という意気込みで製作していなかったので、成功する!という確信はなかったですね。スーザンを始めた時は、誰もやっていない面白いことをやってみよう!というだけで具体的なテーマはありませんでした。
只、当時から根拠の無い自信はありましたね。自分たちの音楽は世界に通用すると思ってました(笑)。
今年、インディペンデントレーベル「POCO POCO BEAT」を設立し、5年住んだNYから日本へと拠点を移し、同時にドラムのNicoが脱退し2人体制となりました。一気に変化しましたが、それぞれ理由としては?
もともと5年前に渡米した際は1年くらいで日本に帰るつもりだったのですが、アメリカでの活動が面白くて長引いてしまいました。
アメリカで得た経験を活かし、自分達でレーベルを立ち上げ活動したいと思い、この春に拠点を日本へ移しました。5年間待ってくれていた日本のファンにも音楽をたくさん届けたいです。
メンバー脱退があってもバンド・音楽を続けようという原動力としては、何が大きいですか?
単に音楽を作るのが好きだからですね。スーザンはソングライターが2人なのですが、それぞれの個性が共作することでうまく融合し、更に面白くなるところがバンドの醍醐味だと思います。
では、今後のバンドの展望を。
7月29日にミニアルバム「DRAW YOUR DREAM」をリリースします。夏から秋にかけてライブもいくつか決まってます。
また、クラウドファンディングを使って12インチのアナログを製作をしている最中です。90日の期限内に200枚予約が集まればレコードをプレスできるのでたくさんのご予約をお待ちしています。
詳しいリリース情報はTHE SUZANのオフィシャル・ウェブサイトにてチェックしてください。
客観的に見たTHE SUZANの魅力を教えて下さい。
こうじゃなきゃいけないというルールに縛られず、音楽を自由に奏でることができるのが魅力だと思います。自分たちのオリジナリティーを大切にしてるところも魅力です。
今回のイベントタイトル"Beyond the border"の意味合いとして、国境も音楽のジャンルも越えた3組でのイベントとなります。ライブへの意気込みがあれば、お願いします!
私たちにぴったりなイベント!当日は様々なスタイルのアーティストと競演できるので楽しみです。 リリース直前のイベントなので気合い入ってますよーーー!
◆THE SUZAN オフィシャルサイト
http://pocopocobeat.com
■Made in Asia インタビュー
Gu/VoのNaito Duran(内藤デュラン)さんにお伺いします。今年2月にZher the ZOOに出演いただいた際、初めてライブを見ました。Duranさんがa flood of circleでギターを弾いているという情報しか知らずに観たので、3人のキレのあるバンド感に圧倒されました。
ありがとうございます。結成してまだ一年足らずなバンドなんで、もっとバンドとして時間過ごしてどんどんケミストリーが生まれてほしいです。
Duranさんはスペイン、フィリピン、日本の血を持つとのことですが、海外はどちらに? いつまでいたんでしょうか?
フィリピンのインターナショナル・スクールに14歳から19歳までいましたね。どこのバーでも生バンドが演奏していて、16歳の頃からショーバンドで毎週自分もおじさま達と演奏してました。インターナショナル・スクールでは色んな国の友達もできたし、いい経験でした。
元々、どういう音楽が好きで、どんな音楽に影響を受けてますか?
親父がベーシストなのでその影響もあってLed ZeppelinやGrand Funk、Motownミュージックなど、ギター始めた頃は弾いてましたね。その後テクニカルな音楽にもはまったんですが、好きなアーティストを掘り下げるとみんなブルースとおってて。それまで分からなかったJimi Hendrixにも気づくというか。そんな感じです(笑)。
2014年2月に始動のMade in Asiaは、どういう感じで3人集まって始まったんですか?
Shiho(dr.)とは専門学校で知り合って、自分はその頃そこでバイトがてらちょっと教えてた事があって、なんだかとんでもなく大っきなビート叩くメチャクチャなのいるなーって(笑)。で、自分から話しかけて2人でセッションしたり。自分は別のバンドのオーディションが受かってそっちをやる事になったんですが、Shihoには“いつか絶対バンドやろうな”って話してたんです。で、自分のバンドをやるタイミングでShihoに声かけた感じですね。Shihoにはだいぶ待ってもらっちゃった感じです(笑)。
はじめはShihoと2人だけでやろうと思ったんですが、自分はソロイストでもあるし、もっと楽曲の幅広げたいのもあってベースを探してる時、知り合いのライブハウスとかにかっこいい女性ベーシストいませんか?って聞いてたら、結構Maryne(ba. key)の声があがって。それで紹介してもらって即スタジオ入りました。で、その日のうちに飲み行ってバンドやらない?て誘いました(笑)。
男女3ピース・バンドという編成など、こだわりがあったのでしょうか?
こだわりはありましたね。自分のバンドやるなら初めから絶対女性と決めてたので。理由は、Princeの影響もありますね。バンドの中での女性が持つ独特な雰囲気が好きなんですよ。良い意味で自分がカモフラージュされるというか。これが自分みたいな男3人(笑)でパワートリオやってても、なんかやる前から音想像できちゃうというか。。アンバランスな方が面白くて。例えば12barブルース演ったとしても普通じゃない感じがするというか。
3人それぞれ好きなバンド、アーティスト、音楽を教えてください?
Duran→Blues, Soul, Funk。 Maryne→The Kinks, The Velvet Underground。 Shiho→Lenny Kravitz
"自称ブルースロックバンド日本代表"とのことですが、それは音を合わせる中で確信したのでしょうか?
いや、ブルースロックバンド日本代表なんて多分誰も言ってる愚か者いないので(笑)。いないとこ言ってれば勝手に日本代表かなって、それだけです(笑)。ジャンルはなんでもいいんですが、ブルースは好きですし、普通に今、他にいないなってとこ、人気無いとこでもあるし(笑)、なんかと一緒ってのも嫌なんですよね。
2014年3月に1st mini albumをカセットテープでリリースしますが、それはアナログの質感にこだわって、カセットなんですか?
家だとレコードしか聴かないし、テープも好きです。趣味ですね。今はなんかダウンロードが多いし、そしたら形として残るのはテープにして、それにダウンロードURL付けた方が面白いかなと。それに音楽聴く事にもっと時間作ってみたら面白いよってのも知ってほしかったし、そう簡単に次の曲いけないし(笑)シャッフルもできない(笑)。"何かをしながら"な聴き方が今はほとんどだけど、テープにする事によって、もっとゆっくり音楽だけの時間作ってほしいなと。
ライヴも結構な数やっていますね。Made in Asiaにとって、ライヴはどういう場でしょうか?
ホームですよね。「ツアー出っぱなしで家帰れなくて大変だね」とかよく言われますが、いやいや、ライブハウスがむしろホームだし、それ以外楽しい事なんてあるのかな?(笑)って感じだし、ライブハウスのステージでの出来事とか出会いが全てなんですよね。
今後のバンドの展望を教えてください。
結構色的には影響受けたり好きなのは国外の音楽で、それで育ちましたし。だからこそ"Made in Asia"な音楽で海外にアンサーしたいですね。"流行り"はもう昨日の音楽で、常に真逆な方いきたいし(笑)、明日の音楽になりたいです。
今回のイベントタイトル"Beyond the border"の意味合いとして、国境も音楽のジャンルも越えた3組でのイベントとなります。ライブへの意気込みがあれば、お願いします!
まさに音に境界線はない!なイベントなんで、それぞれの生き様ぶつけあって最高の夜にしたいです。
◆Made in Asia オフィシャルサイト
http://madeinasia.main.jp/
2015年7月17日(金)
"HIMP×ハレチカ presents"Beyond the border"』"
nigiri [mikio,eric,ali]/THE SUZAN/Made in Asia
OPEN 19:00/START 19:30
ADV.¥3,200/DOOR.¥3,500
L[72411]・e+ 5/26〜 ZtZ 5/26〜
【問】Zher the ZOO:TEL 03-5358-4491
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