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ウソツキ竹田×アンテナ渡辺×ココロオークション粟子 ヴォーカリスト3者鼎談
ウソツキ×アンテナ×ココロオークションの3バンドによるツアーが開催される。
このツアーは主催のウソツキが、シンパシーを強く感じていたアンテナとココロオークションを誘い、6/24(水)仙台MACANA、6/26(金)新代田FEVER、7/02(木)梅田Shangri-Laの3箇所をまわることになった。
ツアー前により良いツアーに出来るよう、それぞれのバンドのヴォーカリストでありソングライターでもある、ウソツキ・竹田、アンテナ・渡辺、ココロオークション・粟子による鼎談を行った。
結果、ただの対バンツアーにならないスペシャルな企画も立ち上がり…!
―:今日は「mihoudai tokyo’15」の日ということで、3バンドともライブが終わったところで集まってもらいました。お疲れのところありがとうございます!よろしくお願い致します。
全員:よろしくお願いします!
―:今3人は面識がある状態ですが、いつ頃それぞれ知り合いました?
竹田:アンテナとココロオークションは結構前からですか?
渡辺:サカスプ(SAKAE SP-RING)の打ち上げかな。
粟子:あ、でも民やん(ココロオークション・マネージャー)の家が先?
渡辺:俺は寝てたの。メンバーはそこが最初かも。
粟子:民やんの家がバンドマンの西の家みたいになってて、そこで出会うことも結構あるんです。
―:そうなんですね。
渡辺:で、サカスプの打上げでちょっと酔っぱらった粟ちゃんに絡まれて(笑)。
―:どんな絡み方を…(笑)。
粟子:絶対嫌やったよな〜(笑)。
渡辺:肩組みながら「なべちゃ〜ん、ちょっと外行こうや〜」って(笑)。ウソツキとは今井さん(UK.PROJECT)が竹ちゃんをライブに連れて来てくれて。
―:アンテナが(2014年の)3月か4月に下北沢CLUB Queでライブがあって、そこでですね。
竹田:あ〜、それが最初でその後、大阪で一緒のライブに出たんだ。
渡辺:そうだ、5月の梅田Shangri-laで一緒になって。
竹田:うんうん。渡辺君は僕と同い年ですね?
渡辺:そう、竹ちゃんと同じ25。あ、でも粟ちゃんも早生まれなだけで、学年が一個上なんだよね?
粟子:うん。
―:アンテナとココロオークションが対バンしたのっていつ頃ですか?
渡辺:ココロオークションのレコ発だっけ?
粟子:10月か11月にO-Crestでやったときかな。
渡辺:あと僕たちの年末の企画にも出てくれて。
竹田:僕たちアンテナとは凄いいっぱいやってるんですよね。
渡辺:うん(笑)。
竹田:大阪で2回やって、東京でもケトル企画でO-Crestでやった。ココロオークションとは西川口Heartsでココロオークション企画のときで初めて会って。
粟子:めっちゃ覚えてる。
―:じゃあ3バンドとも去年何回か顔を合わせる機会があったんですね。それぞれのバンドの印象ってどんな感じですか?
渡辺:俺が元々歌が好きな人間なので、しかもヴォーカルやってるからヴォーカルに目がいっちゃうんですけど、粟ちゃんも竹ちゃんも俺にない声の魅力があって悔しかった。
竹田:てことは、僕にないものを持ってるんですよね(笑)。
粟子:俺もそう思ってた。
渡辺:あと、ウソツキはコーラスがくそ上手かった記憶が…“ピースする”かな?
竹田:うちは皆歌えるんですよ。カラオケの点数が僕より良くて(笑)。
渡辺:ココロオークションに関してはさっき言った打上げで絡まれたことが強烈に印象に残ってて(笑)。そういうバンドなんだなと思って、なんか緩い…ゆるふわな(笑)。で、音源聴いてみたら結構キチッとしてたからそのギャップにビックリして。あと、ウソツキもココロオークションも言葉のチョイスが上手いなと。“金星人に恋をした”とか“ナゾノクサ”とか、一個一個のワード作り方が凄い上手だなと思って、良いなと思った曲はノートに写してある(笑)。
竹田・粟子:へ〜!
―:粟子さんはどうですか?
粟子:アンテナは打上げで絡んだサカスプでライブを観て…。
渡辺:観たんだ、その時!
粟子:うん、観たのもその時で、民やんから前情報もらってて、「仙台にアンテナっていう人気あるバンドがいる。」って聞いてて。で、観たらめっちゃ「うたもの」で、僕らとめっちゃ合いそうって思って。関西って4つ打ち系だったりオラオラ系が多いから、歌を大事にしてる感じが通ずるものがあったっていうか、俺らとやりたいこと似てるのかなと。それで人気って聞いて嬉しい気持ちになりました。
渡辺:その後打上げのときに「絶対仲良くなれると思うね〜ん」て凄いゆっくり肩組まれて(笑)。
粟子:「スピッツ好き?やんな〜!そうやと思っててん!」みたいな(笑)。あと両バンド共、一音聴いただけで「あ、好き」って。「きた」って。
―:竹田さんは?
竹田:アンテナはライブ観たときに…アンニュイですよね(笑)。何て言うかな、人のATフィールドを凄い勢いで突破してくるんです(笑)。僕は「音楽は人柄だ」って思ってるんですけど、曲もそれを持ってて懐に入ってくる温かいものがあって、それが良いなと。あと僕YUIが好きなんですけど、アンテナのライブで曲が終わった後の締めで「ジャーン」て鳴らした「ジャーン」にYUIの匂いを感じて(笑)。ココロオークションはサウンドが研ぎすまされてるっていうか、僕がやりたいなあって思ってることを結構やってるんですよ(笑)。例えば曲間で合唱してみたりとか、作り方がかっこいいですね。西川口Heartsで初めてライブ観たときにかっこいいと思って、久々に前の方まで観に行きました。
粟子:おお〜それめっちゃ嬉しい。
―:歌詞に関しても皆日本語が多くて通ずるものがありそうですね。
渡辺:歌詞に英語が出るのが苦手で。日本語英語はありだけど。英語は出て来ない。
粟子:確かになあ。俺も出て来ない。
竹田:曲歌ってて感じるのは、言葉が自分にしっくりこなきゃ使えないですね。
渡辺:「I miss you」とか使えないもん。
粟子:きれいな日本語が好きやな。
竹田・渡辺:うんうん。
粟子:言葉のはめ方とか「俺もそうする」って思ったりするもん。
渡辺:多い多い。
粟子:「やんな〜」って思う(笑)。「よくぞ!」みたいな。でも、やっぱり自分にない歌詞の作り方してるとかあって、ジェラシー感じたりします。先にやられたなって。
竹田・渡辺:うんうん。
―:そこは皆さん共通するようですね。ちなみにそれぞれのバンドの曲で「この曲が好き」っていうのはありますか?
粟子:アンテナの「足りない足りない〜」ってやつ好きやな(“ブックメーカー”)。
渡辺:俺が歌詞については、とことんリアルなことを書きたいと思ってて、この曲はそれを余すところなく書き出した曲だから嬉しい。
竹田:僕はあの、アンテナの“さよならの代わり”が好きですね。これこそYUIの匂いを感じるんです。何か哀愁っていうか。僕一番強いと思うのは匂いを感じさせられるかどうかだと思ってて。
渡辺:うんうん!匂いね!ココロオークションの“蝉時雨”に凄い感じる。情景が浮かぶし。ウソツキは圧倒的に“新木場発、銀河鉄道”が好き。出だしのギターのリフが普通成り立たせるの難しいと思うけどちゃんと成り立ってて、しかも「このリフはこの曲」っていうのがわかるから凄い。自分だったら思いつきもしないっていうか「イントロこれ!?」っていう驚きがあった。
竹田:ありがとうございます!
粟子:俺はウソツキの曲だと初めてライブ観たときに“ピースする”を聴いて「天才か」って思った。物語っぽいのも好きだし、普段ライブハウスで聴いたときって歌詞が残らないんですけど、この曲は聴いてて「この後どうなんの?」ってちゃんと歌詞を聴き取ろうとしたんです。さっきもライブハウスが規制かかってたけど(mihoudai tokyo’15)、ちょうどこの曲で入れて良かった。
竹田:今日歌詞間違えなくて良かった〜(笑)。ちなみに曲書くときは詞先ですか?曲先ですか?
粟子:俺は曲先。
渡辺:俺も…最近は曲先かな。でもそのさっきの粟ちゃんが好きって言ってくれた“ブックメーカー”は、「足りない足りない」ってポロッと出てきて。
粟子:一緒に出てくるやつやな。
渡辺:そう。で、一緒に出てくるやつってリスナーが聴いたときもちゃんと覚えてくれるのが多いような気がする。
竹田:僕はテーマが先で、そのテーマに合わせて歌詞も曲も一緒に作ってるんです。
―:なるほど。では出会いから曲作りに関してまで色々聞けたので、次は3公演まわるツアーについて聞きたいと思います。
今回それぞれのホームがありますよね、仙台はアンテナ、東京はウソツキ、大阪はココロオークションという感じで。
竹田:そうなんです。一応今回僕らが発案てことで冠付けさせてもらうんですけど、何か「3バンドでやってる」っていうのがあると良いなと思ってて…。
(ここでとある話が立ち上がり…当日をお楽しみに!)
―:ちょっと凄い話になってきましたけど(笑)。是非実現させてほしいですね。
粟子:こういうのやれたらいいなあって思ってたけど、どうせ無理って思って実現したことなくて。
竹田:うんうん、実現させましょう!
―:じゃあ最後にこのツアーの意気込みを。
竹田:3バンドがやってるんだよっていうのが伝われば良いなと。で、この3バンドの企画に対するアンコールが起きるように頑張りたいですね。
渡辺:やっぱり「うたもの」のバンドで集まってツアーまわれるので、「うたもの」のシーンを少しでも広げられるといいなと。あと、ライブハウスが踊りに来るだけじゃなくて、聴きに来る場所でもあるっていうのをお客さんに気付いてもらえたり、変えていけるきっかけになれば良いなと。
粟子:僕も一緒です(笑)。世界を変えるきっかけに。
―:ありがとうございました!楽しみにしています!
全員:ありがとうございました!
〈公演情報〉
公演名「ハレソウ」ツアー
日程 6/24(水)仙台MACANA(問い合わせ:キョードー東北 022-217-7788)
6/26(金)新代田FEVER(問い合わせ:新代田FEVER 03-6304-7899)
7/02(木)梅田Shangri-La(問い合わせ:清水音泉 06-6357-3666)
時間 18:30開場/19:00開演
出演 ウソツキ/アンテナ/ココロオークション
料金 前売¥2,500/当日¥3,000(ドリンク別)
〈ウソツキ・ホームページ〉
〈アンテナ・ホームページ〉
〈ココロオークション・ホームページ〉