昨年8月末にミニアルバム「dystopia」をリリース後、テレビ出演(「バズリズム02」コレはバズるぞ2018 ランキング2位)や、年末の「COUNTDOWN JAPAN 17/18」に出演したりと、天井知らずの勢いで2017年を駆け抜けたtetoが、今年3月に発売したシングル「忘れた」から半年の期間を経て、15曲入りとなる初のフルアルバムを完成させた。今作には、現在廃盤で入手困難な状況が続いている自主制作盤「Pain Pain Pain」から、彼らの代表曲でもある「高層ビルと人工衛星」や「Pain Pain Pain」を含む4曲を再録した他、1曲目の「hadaka no osama」の激パンクチューンから始まり、アルバムタイトルにもなっている15曲目の「手」がアルバムのラストを飾る。
また、今作のリリースツアーとなる”teto ツアー2018「結んで開いて」”の開催も決定し、初日の千葉LOOK公演(9/30)を皮切りに、恵比寿LIQUIDROOM公演(12/7)がツアーファイナルとなっている。
アルバム「手」について
曲数が多いアルバム。例えばCLASHの「LONDON CALLING」やBEASTIE BOYSの「CHECK YOUR HEAD」など、これら名盤に共通して感じることはバンドがやりたいことを、やりたいように、やりきった爽快感と痛快感が聴き手にも気持ちよく伝わってきたりする印象を受ける。何度でも言うが今作は15曲入りのフルアルバム、GREEN DAYのアルバム「Dookie」と同じ曲数だ。しつこいぐらい曲数とバンド名を例えに話をしているが、今作はそれら名盤のようなインパクトを聴き手に与える作品である。ということをしつこく伝えたい。
tetoのサウンドはパンクなのか、ロックなのか、インディポップなのか、フォークなのか、ガレージなのか、ハードコアなのか、とてもじゃないけど一言では表せない。たまにレビューなどでみかけるチープでクソダサい表現があるが、敢えてそのフレーズを引用させてもらうと、「おもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルなサウンド」がこれでもかと詰まっています、このアルバムには。最後にM14「忘れた」はシングルとは異なる編成になっており、メンバーの知人である中川昌利がピアノで参加したことを補足。