ファーストアルバムから約一年。
前作に続き15曲を収録したセカンドアルバム「超現実至上主義宣言」が10月23日に発売決定。
セカンドアルバムの1曲目は「光るまち」から始まる。
この楽曲は2018年3月に発売のシングル「忘れた」に収録されたアコースティックバージョンをバンドサウンドに。
初っ端から色濃く、聴き手の感情に入りこみ何かが蠢きだす。
そして今作のリード曲となるM2「蜩」で蠢きだした何かが聴き手を浸食していく。
郷愁さと哀愁さを感じさせるアッパーチューンからM3「kill&miss」に。
掻き毟るギター、溢れるテンション。
90年代にパンクシーンを築いたライブハウスであり、今はなき西荻WATTSを思い出す。
M4「ねぇねぇデイジー」、M5「suimo amaimo」とteto流ポップチューンが続き、M6「ラストワルツ」でシンセを導入した四つ打ちサウンドから、M7「螺旋階段」ではローファイなガレージサウンドに。
M8「夜想曲」は今年4月に発売のシングルにも収録。
アルバムも中盤を終え喜怒哀楽が混沌と混在した本作に、ストレートな楽曲M9「不透明恋愛」で聴き手の抑揚を乱れさす。
M10「声のもと」、M11「コーンポタージュ」と切なさを感じさせる展開から、「夜想曲」と同じくシングルに収録のM12「時代」に。
M13「ただいまおかえり」はWEEZERのようなキュンとくるナンバー。
フィードバックノイズから始まるオルタナティブなM14「全肯否定」。
アルバム最後を締めるM15「LIFE」はネオアコのような甘酸っぱさ、煌びやかさに染みる。そして浸る。
序盤に書いていた「蠢き」はアルバムのフル尺62分6秒が経過する頃には浄化されどこかに消えていった。