Van Halen × New Order × Tame Impala!
“未来のHelsinki Lambda Club”がテーマの配信シングル!
前作「Good News Is Bad News」は原点回帰とも言える、ロックンロールリバイバルに影響を受けた初期のヘルシンキが垣間見える作品であったが、今作は一転、いったいいつの時代の音なのか?と混乱してしまう大味なイントロのコードストロークから幕を開ける。
80′sのスタジアムロックを彷彿させつつ、Van Halen×New Order×Tame Impalaという構想から始まり制作された本作は、Van Halenばりのキーボードサウンドが特徴的でありつつも、New Order、Underworldなどのダンサブルなリズムを取り入れた結果、過去でも現在でもなく、少し先の未来のサウンドに仕上がった。
扱うテーマは自死・尊厳死をめぐるもので、その善悪を問うのではなく必要性を肯定している。
過去の作品でも死や別れというものを肯定的に描く作品は多かったが、本作はそこから更にある種タブーな世界に踏み込んだものとなっている。
内容は重たく感じられるが、重たいからこそ踊れる曲にしたいという意図から終始ダンサブルなビートで、死を肯定的に捉えるが故の多幸感溢れるサビや、アホっぽさ満載のイントロが心地良い、非常に分裂的な作品となっている。