地獄盤に続き、天国盤リリース決定
天国へと舞い上がっていくかのような壮大なスケールと美しいメロディ
テンションを最高潮まで一気に押し上げる快作
ストレートなバンド・サウンドを中心とした前作“地獄盤”こと『Rise from HELL』からは一転、対になるアルバム『Ride into HEAVEN』。
天国へと舞い上がっていくかのような壮大なスケールと美しいメロディが絡み合う「long long long」で幕を開ける本作は、エレクトロニックかつサイケデリックなサウンドに変化して抜群のセンスで鳴らされる。
2曲目はトランシーでアタックの強いシンセが聴く者をその世界に引き込んでいく「Nuts」、藤田勇の卓越したソングライティングが光り高揚感を煽る強烈な1曲だ。
続いて、チャキチャキのビートが効いたノリの良い「wild fancy summer」、ミニマルな反復からサイケな空間を生み出す曲は常にモーサムの得意技のひとつだが、リフ押しのファンキーな「sparkle music」や、クラウトロック調の「NAKAYOSHI 11」は、これまでになかったタイプの楽曲。
良くも悪くも他の誰にも似てないMO’SOME TONEBENDERは、未だ実験的なサウンド・プロダクションで進化を続け、唯一無二の存在であることを改めて印象付ける快作。