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Live Report ライブレポート 2003

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2003.3.26
"ステンレスとplaneなツアー シマウマの人"
ステンレス/plane/サザンハリケーン/ソフトタッチ


ソフトタッチ

サザンハリケーン

plane

ステンレス
『シマウマの人』と銘打ったステンレスとplaneのツアー。この2バンドを迎えるはサザンハリケーンとソフトタッチ。良質サウンドの4バンドが出演という事もありまだかまだかとその音楽に触れるのを待ちわびている時間さえ何とも心地良い。まずはコーラスワークが素晴らしいソフトタッチ。素朴な感じもまた好感が持てる。5月に解散が決まっているという事がとても惜しく思えた。続いてはオープニングのSEを忘れてしまったplaneの登場。その為、ライヴ前は「若干テンションが上がらない」とも言っていたけれど、始まると熱いスピード感のあるライヴが展開される。彼等の奏でる音が不思議な輝きに包まれて見えた。今回、一緒にツアーをしていたステンレスと同タイトルの曲『シマウマの人』も届けられる。こうしてテーマは一緒で、それぞれのバンドがイメージを膨らませ曲を作るというのはとても面白い試みだと思ったな。残響感が強く、刻々と色彩を変えていく音楽に圧倒されたのはサザンハリケーン。1度耳にしただけで噛み締めた深みのあるメロディー。観ている側の“この感じ”がどんな言葉を使ったら上手く伝えられるのか。ライヴを観ながらずっとそんな事を考えていた。一見、台風の目の中の様に静かで穏やかな空気が流れているけれど、その周りでは強い風が吹いているかの勢いがあるバンドという印象が残った。最後はステンレス。まずは季節的にもピッタリな曲『春香』が。すぐそこまで来ている春の風みたいな暖かさで会場を包み込む。真っ直ぐな歌声。光を感じるバンドだ。切なさや心ときめく世界へ誘うマジックを持ち合わせている。ステンレスの『シマウマの人』はまたplaneとは違った視点での世界だった。帰りにはしっかりこのCDを買っていた自分がいた。“音空間”の気持ち良さ、素晴らしさを感じる事が出来た…と実感したライヴだった。
(撮影/鈴木恵、文/岡田亜紀)
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