2004.4.18
春の心地良い風が吹く夜“RUNNING MAN” は幕を開けた。「太陽サンサン! サンプリングサン! 」と、かけ声をかけながら会場との一体感を肌で感じるライヴを繰り広げてくれたサンプリングサン。彼らが奏でる声のハーモニーは、どんなに美しく啼く鳥にだって真似は出来ない。綺麗な歌声が最初から最後まで響き渡り、笑顔の絶えないステージになっていた。お次のcafelon は元気一杯で盛り上げる。ジャズ要素がたくさん詰まったオシャレサウンドを次から次へと披露。楽しくて自然と体が動いてしまう。シュンスケさんの鍵盤裁きに目を奪われ、気持ち良く鳴り響くトランペットの音色に酔いしれる。後半に披露されたスローナンバー「凹凸バイ」は会場の空気をガラッと変えるほどの力を持ち、唸らずにはいられなかった。本日のラストを飾るメレンゲは「カッシーニ」から突っ走る。切ないような、それでいて力強いような、その中間的な日本人的曖昧さを引きずりながら走り続ける。妙に心に染みる。繊細なボーカルの声。叙情的な音楽。アッと言う間に“メレンゲ世界”が広がり、その空間に引きずり込まれる。拍手の渦が巻き起こる中でのアンコールは、ファンのリクエストに応えた「チーコ」。ふわふわしたメレンゲが会場全体を優しく包み込み、人々の顔に最高の笑みがこぼれていた。「今日は来て良かったな」と、幸せをお土産に持ち帰った人ばかりなのだろうな! と、思わず含み笑いをしてしまった夜だった。"RUNNING MAN" メレンゲ/cafelon/サンプリングサン
(撮影/岩井瑞香、文/小川純子) ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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