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Live Report ライブレポート 2007

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2007.12.2
"ハックルベリーフィンワンマンライブ 「年末大感謝スペシャル」"
ハックルベリーフィン


「冒険」のイントロが鳴った瞬間涙が出た。「何泣いてんだアホか」って笑おうとしたけど、水道の蛇口をひねったみたいな涙が止まらなくて参った。セーラー服なんぞ着ていた高校生の時分ハックルベリーフィンに夢中で、毎回ライヴに通って毎日CDを聴いていたのに、いつからかライヴに行かなくなって、今回の「年末大感謝スペシャル」が丸3年ぶりのハックルライヴだった。だからってまさか泣くなんて。HPで募集したリクエスト曲や質問コーナーを中心に構成されたファンへのサービス精神旺盛なハックルらしい小粋なワンマン。「冒険」「MOUNTAIN」「夕さりの虹」と冒頭の選曲から涙腺は崩壊寸前。あの頃と何も変ってない。その曲ごとに浮かぶ物語の情景ははっきりと色を持っていて、楽しい気持ちや悲しい気持ちが胸にあふれていく。高い演奏力や抱腹絶倒なMCももちろんかなりの魅力なのだけど、ライヴを観ていてハックルベリーフィンの音楽は仲の良い友達みたいだって思った。お互いに起こったしょうもない出来事をげらげら笑いながら喋り合ったり、好きな人にふられたとか慰め合ったりする友達みたいだって。久保田早紀「異邦人」と「コンピューターおばあちゃん」のおもしろカヴァーや、お馴染み「夏のドライブ」のコール&レスポンスを経て、ダブルアンコール「夕暮れの風」でライヴは終了。ライヴ観てうっかり泣いちまうような私だけど、また昔みたいに仲良くしてな、なんて台詞を白い息と一緒に吐きながら、iPodで『パレード』聴きながら帰った。
[撮影/藤井美奈、文/宮本貴子]
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