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Live Report ライブレポート 2008

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2008.6.22
"KAREN presents 「MAGGOT IN TEARS vol.2」"
KAREN


KAREN
2005年に結成されたKAREN、活動は既に3年になるが初めての音源が発売されたのが先月のこと。そして今日は記念すべき初のワンマンライブ。生憎の大雨の日で足元はよろしくなかったが、SOLD OUTの会場は早い時間帯から多くの人で埋まった。アルバムと同じく「LIBRARY」で幕を開け、2曲目へと流れる。アチコさんの鍵盤が加わり、掻き鳴らされるギター、尋常じゃないほどのスピードで刻まれるリズム、畳み掛けるような疾走感溢れるサウンドで怒涛のスタート。続く「COMA(Sunday)」でポップな瞬間を覗かせ、サックスも交え「MARINE」をしっとり。1曲1曲で表情が変わる、これがKARENなのか。まだ前半なのに完全にKARENワールドに吸い込まれ、vo.アチコさんの小さな体から発せられる声の芯の太さに驚かされる。歌声はまるで海原を軽やかに飛ぶ鳥のようにしなやかに、ゴッリゴリな音にも埋もれるどころかそれに共鳴しあいより強く響く。途中のMCではアチコさんによるアルバムの説明や、メンバーに初めて出会ったときの印象。また、大阪出身でたこ焼きやリットン調査団が好きというg.木下さんの意外な一面が垣間見られたりと、マイペースなムードに和む。「Birds and Train」は好きな人に会いに行くときの歌だと紹介し、「INTRO」~「Birds and Train」へと続く。ラストの「Flapper」では衝動が押さえきれないかのようなバンドアンサンブルの広がりがなんともいえない。音が、そしてアチコさんのリフレインする伸びやかな声がまるで霧雨のように降り注ぐ。アンコールではまずアチコさんと戸高さんが登場してアコースティックな曲を1曲、そしてメンバーでKARENの初期に出来たテーマソングだという曲を最後に披露。「どうもありがとう!」と嬉しそうなアチコさんが特に印象的だった。アルバムから全曲と新曲なども織り交ぜながらの約2時間、約3年間で確立されたのであろうKARENのバンドグルーヴはそりゃあもう素晴らしいものだった。生憎の雨すら祝福の雨と例えても良いであろう、帰り道、外はやはり雨だったが来たときとは違うきらめきを放っていた。[文/高橋亜も、撮影/鈴木恵]
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