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Live Report ライブレポート 2008

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2008.12.10
"LOST IN TIME レコ発3DAYS -毎週水曜Queチャンネル- 「青春の欠片編」"
LOST IN TIME




LOST IN TIMEのレコ発3DAYS。その2日目、副題は「青春の欠片」編だ。 拍手で迎え入れられたメンバーが、ステージの中央で握手を交わす。和やかな空気の中、海北の独唱で始まりを告げた、1曲目は「線路の上」。そこから立て続けに、疾走系のナンバーを畳み掛ける。「今日はトバします。心の汗をかいて帰ってください」そんな宣言どおり、立ち止まらない「青春」の速度を体現してゆく。 それにしても海北の声はどうしてあんなにも切ないのだろう。エモーショナルなその叫びは、余計な説明などなくても、あらゆる感情を伝えてしまうような気がする。だからと言って、決して言葉をおざなりにはしない。曲間には不器用なMCを挟みながら、曲に託した思いを語る。そんなところにもにじむ誠実さが、オーディエンスと彼らの結びつきを確かなものにしているのは間違いない。 「青春というのは遠ざかれば遠ざかるほど輝く季節のような気がします。本日のテーマ曲です」そう言って披露されたのは「青春の欠片」。青臭さやみっともなさ、どうにもならない現実の前で途方に暮れながら、それでももがく姿。LOST IN TIMEの楽曲からは、そんなさまが包み隠さず聴こえてきてしまう。思えば彼らほど、青春を体現しているバンドはいないんじゃないだろうか。 心と体がびしょ濡れになるほど汗をかいたあと、海北は晴れがましい笑顔でありがとうと告げた。本編ラストは「光」。ありのままの自分を肯定する、その強いメッセージが光となって降り注ぐ。 終演の拍手と、アンコールを求めるそれがひと続きになって鳴りやまない。Wアンコール時には、なんと初代ギタリスト、横内武将が飛び入り。4人で「花」を演奏することで、まさしく彼らにとっての「青春」が再現されていた。そして、最後は「昨日の事」。何もできないまま終わってゆく一日を描き出し、青春の余韻を感じさせながら、2日目は幕を下ろした。 [文/渡部俊祐、撮影/サヤカ]
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