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Live Report ライブレポート 2010

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2010.8.20
"夏のVIVA YOUNG! ~ガチで行こうぜ!~ 唄は転がるどこまでも"
Theピーズ/グッバイマイラブ
紙芝居>空飛ぶ紙芝居「スパイスアーサー702」

Theピーズ
グッバイマイラブ
夏のVIVA YOUNG3日目のガチ対決は、Theピーズとグッバイマイラブ。おっと思わせるこの対バンに、空飛ぶ紙芝居のスパイスアーサー702がオープニングアクトとして出演。語り始めると、めくった紙を飛ばして、トランペットで音をつけてめくっては飛ばしと、初めはきょとんとする人たちが多かったが、次第にほんわかと夏祭りを感じるような雰囲気に。そしてグッバイマイラブの登場。ギターとドラムの2ピースバンドの彼らが放つ音は、ローテンポでコードカッティングのシンプルなロック。ゆるい味わいの中に、思春期の頃を思い出させる歌詞。2人の声が気持ちよいほど頭にのこり、ベースのない部分を補うかのようにギターの骨太な音が交じり合う。夕暮れ時に浸るという表現が一番似合うのかもしれない。続いてはTheピーズ。リハーサルが無かったらしく、サウンドチェックから入ったのだが、本人たちにとっては普通のことなんだろうが、3人の音とQueの音を確かめ合う作業が本編に入っているかのような感覚を与け、「よしっ」という流れで「絵描き」の曲が始まる。グッバイマイラブとは打って変わり、動き出す観客。自己嫌悪の曲が多いのだが、何故か不思議に暗くならず、元気を逆に出させてくれる大木温之(Ba,Vo)の歌詞。複雑な感情や表現を、難しい言葉を使わずシンプルに伝えているのが、Theピーズの最大の魅力なのかもしれない。メンバー3人の絡みもまた面白く、この人間性があるからこそ、この音楽があるといってもいいのだろう。綺麗事なんていらない、ありのままの姿と気持ち、そして遊び心がこの2バンドに共通して言える素晴らしさなのだろう。
【文/佐久間陣、撮影/藪下雷太】
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