2016.1.17
"UTAIMAKURU50DAYその1 ~MAGTOMO~"
MAGUMI AND THE BREATHLESS/TOMOVSKY
MAGUMI AND THE BREATHLESS
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TOMOVSKY
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MAGUMI AND THE BREATHLESS
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TOMOVSKY
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雨は夜更け過ぎに雪へと変わり、翌朝の首都圏の交通網がパニックになった、そのとても寒かった前夜。CLUB Queのフロアは前列から埋まり、既に場内は熱気を帯びていた。
先陣を切ったのは、レピッシュのMAGUMI率いるMAGUMI AND THE BREATHLESS。スーツ姿で登場したMAGUMIはマイクを手にキレキレのダンスを見せ、ステージを左右に前後に跳び回って叫ぶ。1曲目「World is Burning」から迂闊によそ見できないほど、鋭く硬派なミクスチャーロックを浴びせる。どこかダークで怪しげな世界観が、トランペットや掻き鳴らされるギターソロ、ピアノの音色、スカやサンバのリズムに乗って次々に展開される。MCではTOMOVSKYとの出会いで「トモに一卵性双生児って聞いてなくて、2回目に会ったのがハルだったからこの1~2ヵ月の間にトモに何があったんだ?!って」と会場を笑わせた。最後まで何度もジャンプを決めたMAGUMIだが、ライブ中盤で、4日前にギックリ腰をやったと驚愕の告白! 「アドレナリンが頑張ってくれてます」「ボーダーマーチ」など新曲も多数披露し、ラストは「Electric Discharge」で熱く盛り上げた。
続いて、昨年末の「大木兄弟50歳記念」という一大誕生日イベントも記憶に新しい、トモフスキー(Vo)とハル(Ba)の大木兄弟を擁する、バンドTOMOVSKY。冒頭で「久しぶりに会ったマグミくんが、年を重ねて落ち着くどころか、より輝いてるし、よりチャーミングになってるし!」と興奮し(最後まで「マグミくんに会えてうれしかった」と絶賛)「なので自分も頑張りまーす!」とトモフが宣言し、新曲「メンツ」からスタート。2曲目は「マグミくんに久しぶりに会った50歳」と替え歌にし、ほめられないとやる気でない、今日は寝る日、ずっとさめなければ錯覚は錯覚じゃないんだ、などなどトモフ的哲学的な悟りの数々が、軽快でほっこりするサウンドで展開する。「発見したんだよね! 外は氷点下でも布団の中は自分の体温でやがて36.5になるじゃん、真夏じゃん!」と解説付きで「真夏」という疾走感あふれる新曲も披露。星に関するクイズやトモフ一人小芝居を熱演する場面も。壮大なロックの名曲「長すぎる冬」、ピアノロックの傑作「我に返るスキマ」最後は「スポンジマン」で、トモフの吹くコルネットの音色と共に本編が終了。
アンコールでは「今日は下北沢スカナイトなので」と「秒針SKA」を選曲し、楽屋で「マグミくんに、ラッパ吹いてと言ったら"いきなり言われても"って断られた」と残念がるトモフ。未練を見せていると、ついに「口だったらアドリブできるから」とステージに私服姿でMAGUMIが颯爽と登場! 飛び入り参加のMAGUMIとトモフの2ショットは、想像以上に感慨深い瞬間だった。2016年もこんな見逃せないシーンがQueでたくさん目撃できるに違いない。
MAGUMIさん、朝までQueに居て大雪まみれで帰ったそうです。
[文:下村祥子/撮影:大出丈仁]
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