今年も始まりましたCLUB Que 夏の名物イベント"夏ノ陣"
ツーマンでバンド同士の化学反応も起こりやすく、観客としても見どころ満載の好評イベント
トップバッターの「FOX LOCO PHANTOM」活動休止を経て、不定期に活動をしている彼らだが、全盛期は
全国のライブハウスで騒音撒き散らし、ヤンチャで大胆不敵にセクシーなライブをブチかましていた。
そして今でも其のライブは全く切れ味錆びついてなどいなく、
2曲目「東京ロックス」からバンドもフロアのテンションもMAXだ。
2017年に正式加入したドラムのSO(そう)は最近復活ライブを行ったBYEE the ROUNDのドラマーでもある。
若さからか、先輩からの煽りに答えてなのかは不明だが我武者羅なドラムが気持ちいい!
相変わらず Vo.ヨダは終始ハチャメチャなライブパフォーマンスでフロアを驚かせていたが、
最初のMCで「Que 25周年おめでとう」というようなことを言っていて少し
大人になったんだなぁ、という気がした2019年の夏だった。
wash?は今年4月にドラマーが新しくなったばかり、どう変わったのか楽しみであった
一曲目「LOSER」からVo.奥村大の歌声の力強さに気づく。
PAの腕が良い!とかそういうことではなく(もちろんPA中村さん最高の音でした!)
本人から発せられる言葉とメロディーを組み合わせた声の輪郭が
図太く、ジャブの重さがストレートになったような、気持ちというか体重が乗っかている!
そんな重みを感じる歌だった。ライブの後半「マッチョ」からの
爆音サウンドとも重なってよりメッセージの突き刺さるバンドにと進化していたように思える
この夏ノ陣、歩みを止めることなく確実に進んでいる2バンドの共演。
辞めたらそこで終わり、今日も最高だったけど、明日はもっと最高だぜ!
と期待せずにはいられない夜になった。
[文:福田政博(CLUB Que STAFF)/撮影:稲垣 ルリコ]