CLUB Queと踊ってばかりの国は戦っている
夏ノ陣というツーマンライブで先攻の髭と、後攻の踊ってばかりの国は戦っていた
髭とCLUB Queもまた戦っていた
この三つ巴の戦は最高のエンターテイメントの形を作り出して、そして今は記憶にしか無い。見逃せない一日だった。
髭はこの日ドラムに藤田勇(MO'SOME TONEBENDER)を迎え新曲もプレーすると宣言していたがライブ中のMCで「初ライブ」と言っていた、全くそんなふうには感じられないほどバンドの息はぴったりだ。
新曲は「なかよくファビュラス」「Morning Faces」の2曲、夏は始まったばかりだがすでに仕上がりは良好！ この感じだとまだ新しい曲を持っているに違いない、音源になるのが待ち遠しい。
後半の「テキーラ！テキーラ！」でVo須藤が客席を煽るとショットグラスに入ったテキーラが！
更に楽屋の踊ってばかりの国からボトルでテキーラがプレゼントされ、ラッパ飲みからの手渡しでステージ上から客席へとボトルが回された。十分に回りきったところでラスト「ハートのキング」でライブ終了。
まだまだやり足りない感じもさせながら、もっともっと聞きたい感じをフロアに残して次の踊ってばかりの国へと
踊ってばかりの国のライブは「太陽」「evergreen」と始まり、満員の客席が大きく揺れ動く。
中盤の「ghost」は演奏、歌詞、メロディーともに最近の曲の中で最高傑作だと思う。(最近と言っても彼らはものすごいスピードで曲を生み出していてもはや最近ではないが)
ライブで見ていると自分の体の中を音や光が透き通っていくような気分になるし途中の歌詞「空が飛べたら、海を歩けたら、犬と話せたら、木々と眠れたらどんなに気持ちが良いのでしょう」からサビへの流れでバンドのテンションも急激に上がっていく。
事前にもらっていた曲順では次が「光の中に」であったが、なぜかとばされていてアンコールで一曲目に。
この曲もキャッチーで歌詞もわかりやすいはずなのだがライブ中に一緒に歌うことができない、Vo.下津だけが歌い表せる唄なのだ。
音源には入っていないサビの箇所で「何度目の空だろう 影で遊ぶ 光の中に行くのよ」の影で遊ぶの後に『フゥ...』と下津がオフマイクでわずかに入れてくるのだがその度に体が震えた。
夏ノ陣中盤戦～これからまだまだ最高の夜が待っている。
[文：福田政博(CLUB Que STAFF)／撮影：稲垣 ルリコ]
