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Live Report ライブレポート 2019



2019.7.21
"CLUB Que 夏ノ陣 2019 RETURN TO NATURAL"
nano.RIPE VS Bamboo
nano.RIPE
nano.RIPE
nano.RIPE
nano.RIPE
nano.RIPE
nano.RIPE
nano.RIPE
nano.RIPE
Bamboo
Bamboo
Bamboo
Bamboo
Bamboo
Bamboo
Bamboo
Bamboo
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夏ノ陣、この日の対バンはバンド結成20年のnano.RIPEと、まだ公式HPすら持っていない平均年齢20歳・超新人であり注目バンドBambooというドキドキの組み合わせだ。
先攻のBambooは「Go Straight」から幕を開けると、タイトルの通り真っ直ぐで爽やかなバンド・サウンドを響かせていく。「黒いアルバム」へと続くと手拍子が沸き起こり出だしは好調だ。ロングセットの経験もまだ少ない彼らだが新曲「Chocolate」や“夏の歌を”と「クロノス」とバッチリと盛り込んでいた。晴れやかな表情を浮かべながらギターをかき鳴らし歌う平沼智奈美(Vo.Gu)は、トークになると一転して新人らしいノリのよさで“私たちは高校の軽音楽部で結成したバンドで、卒業してからその延長で活動していて。こんなステージに立てるなんて。もちろんいまはガチで、本気でバンド活動してるんですけどね(笑)”と夢にも思ってなかったと本音を漏らす。リヴァーブのかかった幻想的なムードの「Who is?」やミディアム調の「月光」など、多彩な楽曲を響かせ、「偽りをもって」とバラードを披露。たっぷりと想いを届け終盤には“自分たちの自信作です”と紹介し「泣くな少年」へ、メンバーの緊張もほぐれた様子で“みんなの表情が柔らかく見える”と平沼。いままでとは違う感じの新曲と紹介し「H.E.」を演奏すると、ラストに“休憩している暇なんてないよ! いくよー!”と煽り「ウタウタイ」へなだれ込み、ベストを尽くすライヴを見せた。
続くnano.RIPEは、のっけからステージも観客もヴォルテージは全開。「絵空事」ではお決まりのファンの合唱あり「ノクチルカ」でコール&レスポンスを交えていく。“夏が始まりましたよー!”と投げかけるきみコ(Vo.Gu)に応えるように大盛り上がり。「なないろびより」と季節にぴったりな楽曲からゴリゴリのハードなナンバー「虚虚実実」を挟んでいくと、MCを挟み“大切な曲を歌わせてください”と「アイシー」へ。nano.RIPEの元ドラマー青山友樹が亡くなりもすぐ1年が経つ。忘れたくない人、想い、やさしく包むように歌い上げた。空気を変えて“今年、やっと夏が好きになった”と嬉しそうにきみコは、夏の高校野球の番組に起用された「ローリエ」をライヴ初披露。きみコ自身が学生時代から励んでいた思い入れ深い野球であり、少年が抱く希望や勇気、nano.RIPEらしい表現されたナンバーだ。少し話しが本題からそれるが、この日は外国人のファンも数名訪れていて転換中のフロアは英語、中国語と多言語が行き交っていた。アニメや番組の主題歌なども手がけてきたnano.RIPEだけに出会いのキッカケはそれぞれあると思うが、ライヴを体感するほどの愛情はたしかなもの。そんな熱気が渦巻く終盤戦は「ツマビクヒトリ」とキレッキレの演奏で圧倒すると、最後の「ステム」で拳を突き上げる観客に応戦するようにステージを繰り広げてライヴを締めくくった。観客から“nano.RIPE”とコールに応え再び登場したメンバーは、「ハナノイロ」を演奏してフィニッシュ。これからロックフェス出演など、夏を一気に駆け抜けるnano.RIPEが夏の始まりを告げるようなライヴだった。

[文:大島あゆみ/撮影:前田美里]

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