CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2019



12/31 "Shimokitazawa CLUB Que's COUNTDOWN 2020"
第一部 "史上初大晦日50分2BAND対決"
それでも世界が続くなら/岩瀬敬吾
第二部 "2020カウントダウン!"
SCOOBIE DO/キノコホテル/ドミンゴス
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ/LOST IN TIME/もるつオーケストラ
第三部 "ロックンロールは永遠!"
THE NEATBEATS/SaToMansion/JOHNNY PANDORA
恋をしようよジェニーズ
SCOOBIE DO
SCOOBIE DO
THE NEATBEATS
THE NEATBEATS
画像をクリックすると拡大表示で閲覧できます。

 第二部のトリを飾ったSCOOBIE DOは、年越し寸前までライヴを繰り広げると“お前たちを新しい年に連れてってやる!”とコヤマシュウ(Vo)が叫び、勢いはそのままに全員でカウントダウン! めでたく2020年を迎えると「Have A Nice Day!」へ。スウィンギンかつ甘美なグルーヴを届けると“新しい年を迎えても、やりたいことは変わらないんだ!やりたいことがあるなら全力で。勇気を持ってバカになれ!”と、気迫に満ちた演奏で見事に大役を果たした。
 “ロックンロールは永遠!”と題された第三部は、恋をしようよジェニーズから。ペイズリー柄のシャツを纏った陽気な4人は、新年のおめでたいムードに相応しい賑やかさで「Jenny S goode」から切り出すと、続けて「Sha Ra Ra Ra Radio!!」と軽やかでポップなロックを奏でて会場を沸かす。年末から連日Queに出突っ張りのライズ野村(Vo.Gu)は、“何だか夢心地ですよね”と深夜帯の空気を楽しんでいる様子だ。ゆるゆるとしたトークを交えると「モニーモニー」では、アガペー大森(Vo.Ba)がメインボーカルを取り、夜更けにぴったりの「夜明けのペイズリーラブ」、そして「She loves you」で締めくくった。
 ワールドツアー真っ只中のJOHNNY PANDORAは、パワフルなギターリフをかき鳴らし「Johnny Always Feels so Bad」をクールにキメると、観客は全身で音を楽しみながら踊り出す。さらに高揚感にぴったりな「La Bamba」とごきげんなナンバーを演奏。MCを挟んで披露した「風とオートバイ」は、ツーリングのお供に最適な爽やかなナンバーだ。ど直球なタイトルのそのままに「ロックンロールミュージック」を奏で、ラストの「ROCK ME BABY」間奏でJOHNNY(Vo.Ba)がベースを下ろしキレキレのツイストソロを披露して見せる。観客からは歓声が沸き“今度はみなさんの番です、踊ろう!”と観客を誘い、真夜中のパーティーを大いに盛り上げた。
 2019年はバンド活動と並行してYouTuberとして発信を行ったSaToMansion。自らが掲げた“年内(2019年)にチャンネル登録者数1万人に達しなかったらバンド解散”という目標をクリアし、4人は堂々とステージに立った。のっけから疾走感あふれるロック・チューン「VOICE」、ギターの裏打ちが楽しいノリノリの「LOVERS」と立て続けに演奏し、グッと惹きつける。そして“今年も活動できることになりました”と、佐藤和夫(Vo.Gu)が目標達成を報告すると、動画にもアップしていた「恋のダイヤル6700」のカバーも披露。絶妙なアンサンブルと距離感は、さすが4兄弟!息の合った演奏を見せつけて、最後は「RUNAWAY BOY」を力強い演奏で届けた。
 第一部が始まり12時間を過ぎ、午前4時を迎える頃。大トリであり目玉、恒例のTHE NEATBEATSのステージが幕を開ける。知らない方に向けてお伝えすると持ち時間は本来40分程度の予定だが、THE NEATBEATSの粋な計らいで、大幅にオーバーして気の済むまでと言うか、体力の極限まで楽しめる新春SP(?)になっている。「FARMER JOHN」から滑り出すと、軽快にかき鳴らされるロックンロールに条件反射で体が揺れる。あっという間に5曲を演奏し終えると、新年の挨拶もそこそこに“みんな朝帰って寝て、起きたら夕方! イエーイ! 1日無駄〜!(笑)元旦を台無しにしようぜ〜”とMr.PAN(Vo.Gu)。バンドにとってこの日2本目のライヴだったそうだが、そんなこと1ミリも感じないスマートさ。4人のトークで観客の新春初笑いもかっさらい絶好調だ。時折コール&レスポンスを交えて、踊って、笑って、ノンストップで繰り広げられるライヴにもはや独走状態で時間も忘れて楽しんでいると、あっと言う間に時刻は5時45分。なんとこの時点で25曲以上を演奏し終わり“今年もいっぱいやったね〜!”とメンバーも感心していると、Mr.PANは”別に、やらんでもええねて!でもな、太っ腹でいたいと思うねん。だからもうちょっとやろうかー!”とラストスパートへ。最後は「GOODBYE-サヨウナラ」で、朝6時のカウントダウンをして〆。なんと30曲近くを演奏するという、年初めから超てんこ盛りの大サービスのライヴを見せた。初日の出なんて完全無視、ライヴの高揚感と眠気と疲労感が入り混じる朝! 最高の年明けだ。
[文:大島あゆみ]

※ CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.