“豊田道倫。大阪のインディースレーベル「タイムボム」よりリリースしたアルバム「豊田道倫」を初め、出す作品が全て問題作と騒がれる。が、一方で絶大なる自己表現の精神に評価が高まり続ける稀有な存在のアーティスト。最新作は「ＲＯＣＫ　ＤＲＥＡＭ」（バンブルビーレコード）は、メジャーを離れ、インディに戻っての作品だが、彼にとってスタンスは変わらない。宅録による奇妙なサウンド、ファースト同様セックスや力への憧れなど、まるで男の日記を垣間見るかのようなリアルな歌詞をカスレたり裏返ったり怒鳴ったりしながら歌う、そのあまりの歌わざるを得ない初期衝動に誰もが心を動かさざるを得ない。彼のファンであり「ワールドワイドラブ！」のファッション広告にパラガを起用した話題の写真家・左内正史など、内外にネ狂的なファンが多数存在する。豊田本人が金剛地のファンで楽屋を訪ねたことから親友が深まり、今や親友。

＊レーベルから＊
問答無用、僕は大好きなパラダイス・ガラージ。僕は本気でパラダイス・ガラージを美しいと思っている。今回このコンピレーションの人選を進めていたとき、真っ先に参加を快諾してくれたのはパラガだった。このことを伝えるとスタッフは形容し難い表情を浮かべて僕をみつめた、まるで「あのパラガと友好的な人間関係を築けるなんて、この人もきっとどこかあんななんだわ」そう云いたげだった。「そんなことないよ、すんごいポップな曲とかあるんだよ、ほんとに、」僕は先回りして弁解していた。数週間後、送られてきたテープを聴いて思った「僕は空しいんだろうか。いや、そんなことはない。これこそパラガなんだ、これでこそパラガなんだ。はっはっは、やってくれるよ、豊田道倫！あんた、やっぱ、すごいよ。負けたよ、はっはっは。」そう思った。本気で。”