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【UKP OFFICIAL INTERVIEW】BIGMAMA 「Roclassick2」インタビュー

「ロック×クラシック」をテーマに、クラシックの名曲・名フレーズを元に作られたコンセプトアルバムの第二弾「Roclassick2」を4月16日にリリースしたBIGMAMA。このアルバムについてメンバー[金井政人(Vocal,Guitar) / 柿沼広也(Guitar,Vocal) / リアド偉武(Drums,Programming) / 安井英人(Bass) / 東出真緒(Violin,Keyboard,Vocal)]に語って頂きました。[取材・文/三宅正一(ONBU)]


–まず、この『Roclassick2』がオリコンウィークリーチャート初登場5位を獲得したという結果をどう受け止めてますか。

金井政人 正直、そこまで競争相手が多くなかったというのもありますけど(笑)。でも、比較対象云々はそんなに気にしてもしょうがないし。ちゃんと自分たちががんばった結果をひとつ証明してくれるものだと思ってます。

–それは間違いない。

金井 BIGMAMAってもっといろんな人に知られてもおかしくないバンドで、そういう音楽を鳴らしてるバンドだという自負もあるんです。でも実際はまだまだ全然届いてないっていうフラストレーションがずっと溜まってるので、この結果を受けて”やったぜ!”って浮かれる感じはなくて。だからといってもちろん悲観的になってるわけでもなくて。

–ニュートラルに受け止めてると。

金井 そうですね。今は5年先、10年先にあるもっといい未来をイメージして音楽を楽しんでるので。現時点でもこのアルバムだって、何万人がワーッ!って熱狂する画を浮かべられるんですよ。

–うん。

金井 でも、実際はそうじゃないので、そこにフラストレーションはあるけど、驚きもしないというか。自分たちに足りないものがまだまだあると思うし、もっとできることもあるんじゃないかと思う。もし、メンバー全員がトム・クルーズみたいな容姿だったらもっと売れてるかもしれないし(笑)。

–そんなBIGMAMA、全然リアリティないよ(笑)。

金井 でも、入口として足りない部分もあるんじゃないかと思うんですよ。

–でもさ、金井くんって数年前まではバンドにそこまで長い展望をもってなかったですよね。

金井 あ、そうかもしれないですね。でも、もうここまで来たらあとには引けないっていう気持ちです。もうちょっと歳をとったらほかにやりたいことが出てくるかもしれないけど、今は一生懸命、いい曲を作る、BIGMAMAとしていいライブをする。それ以外は情熱を注ぐ場所もないから。画家とか芸術家って、死んでから評価される人がいる世界じゃないですか。だからこそ、1枚1枚ちゃんと素晴らしい作品を作ることを心がけなきゃいけないと思っていて。そう思うと、自然と長い展望も見えてくるんですよね。ホントに素晴らしい作品を作り続けて、5年、10年と頑張っていれば、いつか大きなチャンスがくると信じてますから。

–前作の『Roclassick』を『1』と呼ぶなら、この『2』は比べ物にならないほどの完成度を誇っていて。この数年でバンドが果たした音楽的な進化–よりタフで豊潤になった肉体と知性–が如実に表れてると思います。あらためて、今回『2』を制作しようと思った経緯も聞かせてもらえますか。

金井 まず『1』を作ったときは、僕がバンドに閉塞感を覚えていた時期だったんです。このままの技術で曲を作り続けても先々に期待できないな、このままでいいのかな?みたいなことを思ってたんです。

–そのあたり詳しく聞きたい。

金井 その閉塞感は音楽的にもそうだし、ビジョンとして”4枚目にどういうオリジナルアルバムを作ればいいんだろう?”ってイメージできなくて。そのときに2枚目のアルバム『Dowsing For The Future』で「Cinderella~計算高いシンデレラ~」という曲を作ったときのことを思い出したんですよ。クラシックのフレーズ(「カノン」(バッヘルベル))を曲のなかに刺激物として用いたことを。『1』を作った理由はいろいろあるんですけど、いちばんは曲作りやバンドの風通しをよくしたかったんです。クラシックのフレーズをバンドの中にもってくると、”こういうのがいい曲”みたいな自分たちの定義を1回忘れることができるんですよ。

–母なる音楽の偉大さがいろんなことをリセットしてくれるというか。

金井 はい。それプラス、「計算高いシンデレラ」を韓国のライブでやったときに韓国のたくさんのお客さんがシンガロングしてくれたのがすごくいい記憶として残っていて。これをちゃんとコンセプチュアルな作品として制作したいなと思って。『1』を作ってみたらすごくいい影響がバンドにあったんです。それで4枚目の『君がまたブラウスのボタンを留めるまで』と5枚目の「君想う、故に我在り」という、音楽的にググッと深まることができた手応えのあるアルバムを作れたんです。最初は『1』はフルアルバムを3枚出したあとに作ったから、ホントは『2』もまた3枚出してから作ろうかなというぼんやりとしたイメージがあったんですけど、4枚目と5枚目を作った時点でアルバム3枚分の音楽的な振れ幅と進化を得た確信があったので、このタイミングで『2』を作ってみたいと思って。

–『Roclassick』シリーズは東出さんがバックグラウンド的にも、バイオリンというパートとしても重要な役割を果たしているのは言うまでもないんですけど。あらためて東出さんが思う『Roclassick』の意義を聞きたくて。

東出 私は音大でピアノを学んでいたんですけど、平行してロックも好きだったので、ずっとクラシックとロックの間にある垣根を壊したいなと思っていて。音大って、言い方が難しいんですけど、閉鎖的なところがあって。そんな中、『1』を作ったときに”あ、自分がやりたかったことはこれなんだ!”って思えたんですよね。

–ひとつの正解を見た。

東出 そう。うまく言葉では言い表せないんですけど、”これ聞けよ!”と思える作品ができて。

–音大を出た自分がロックバンドをやっている意味、ロックバンドでバイオリンを弾いている意味を見いだせたんですね。

東出 クラシックもロックも音楽という大きな枠組みのなかにあるんだけど、そこで右往左往していた自分が1本の筋道を立てられたんですよね。BIGMAMAとして、それができたのがすごくうれしくて。

–『2』でさらにそれを推し進めることができたし。

東出 そうですね。クラシックのフレーズってもう、抜群にキャッチーで。そこに金井くんの歌と、バンドとしてどんどん成長しているカッコいい音が重なっていく喜びは特別なものがありますよね。金井くんの歌の世界観も、今回はさらに確変入ってますし(笑)。だから、さっき『2』がウィークリーチャート5位という話がありましたけど、それはうれしくもあり、一方で”もっと届いていいし、もっと評価されてもいい”と思ってる自分がいて。ロックリスナーだけじゃなくて、普段はフェスとかにも行かないような層のリスナーにももっと届けたいですね。それくらい自信のある作品なので。

–金井くんも東出さんがメンバーにいなかったら間違いなく『Roclassick』という方法論は浮かばなかっただろうし。

金井 そうですね。今、思えば『1』を作るまでは不安だったんでしょうね。自分たちの確固たるオリジナリティはどこにあるか模索してたと思うんです。もともとアメリカのイエローカードってバンドのコピーをやりたくて、それがメンバーにバイオリンを入れるという始まりだったんですけど。それから英語詞だけでなくて日本語の歌詞に挑戦したり、バンドのオリジナリティを確立していこうとするなかで、『1』を作ったときに自分のなかでひとつの大きな自信をもつことができたんです。だからこそ、より音楽的に自由になった4枚目を作ることができたんだと思うし。もっとBIGMAMAって何をやってもいいし、音楽的な広がりを形にしてもいいんだって。今、真緒ちゃんの話を聞きながらそんなことを思いましたね。

–うんうん。極端な話をすれば、俺は4枚目と5枚目で、音楽的にはミスチルとかそれくらい強大ポピュラリティをもっているバンドと同じフィールドに立ったなと思っていて。

一同 (笑)。

–いや、本気でそう思ってる。

金井 それ、ちゃんと書いておいてくださいね(笑)。

東出 太字でお願いします(笑)。

金井 自分たちで作った曲に関してはどこの誰と比較されても負けてる気はしないけど、仮にそういう大きなフィールドにたった時に、歌唱力や演奏力のスキルとして自分には成長できる余地はまだまだあるので、そこは追いつかなきゃいけないなと思います。ただ、曲単位の自信はどんどん揺るぎなくなってます。

–『2』は引用するクラシックの選曲も含めて、制作はどんな感じで始まったんですか?

金井 『2』を作りたいという思いを僕が具体的に提案しないと進まないと思ったので、まずは「白鳥の湖」をフィーチャーして、イントロ勝負の曲を作ろうと思って。あの超有名なフレーズをバイオリンが弾きますと。それに対してロックバンドとしてアプローチするときにこういうリズムはどうかな?と考えて。「白鳥の湖」=バレエ音楽=踊ると連想していって、そこにロマンを感じて、”これはどう?”ってメンバーに提案したんですよ。

–じゃあまずは「Swan Song」から始まったと。

金井 はい。次に「第九」を別のベクトルでフィーチャーしようと考えたんです。「第九」はクラシックのなかではエースですよね。ライブを見据えて、「第九」のフレーズが流れたときに歓喜のシーンを迎えられたらいいなと思って「No.9」を組み立てていって。

–みんなは金井くんのアイデアをどう受け止めたんですか?

リアド偉武 「Swan Song」と「No.9」の前に「Sweet Dreams」というシングルを録ったんですけど。そこでは歌としても、サウンド的にも大きな世界観をみんなで見ていて。大きな会場で演奏してる自分たちを想像しながら作ったから、プレイの手数もあまり増やさないようなアプローチをして。その次に「Swan Song」の制作に入ったので、自然とアグレッシブなモードになったんですよね。ベースもそうだと思いますし。そういうモードを共有しつつ、金井がもってきたアイデアにみんなで乗っかっていく感じでした。「白鳥の湖」の大きなフレーズがあるからこそ攻められたところもあったし。「Swan Song」ができたことで『2』もいい作品になるという確信がもてましたね。

–「Swan Song」はホントにグルーヴィーなリズム隊が肝になっていて。安井さんも「白鳥の湖」にスラップ当てる気持ちよさがすごくあったと思うんですけど。

安井英人 そうですね。『1』ではスラップを使うこともなかったし、今だからこういう攻撃的なアプローチができたと思います。

–「No.9」はホントにポップに開けてく高揚感がありますね。ここにも今のBIGMAMAが浮き彫りになってると思うし。

金井 そうですね。直前に「Sweet Dreams」を作ってたから、この曲はそのモードを引き継いだのかもしれないですね。「第九」の引用の仕方も、ちょっと怒られてもいいくらいの気持ちがあるんですよ。『Roclassic』というコンセプト自体が全員にいい顔をしてもらえるとも思わないから。”そもそも音楽ってそういうものでしょ?”って割り切ってるところもあるし。でも、クラシックを専門にしている方に対しても「BIGMAMAというロックバンドはこういうことをやってます」って胸を張って差し出せるし。特に「第九」に関しては、あのフレーズが鳴ってしまった瞬間にもう戻れないと思ったんですよね。

–一度触れたら引き返せない絶対的に強い旋律と響きをたたえてるから。

金井 そう。曲のピークであのフレーズを鳴らそうと思ったし。単純にそれをやってみたかった。そして「第九」のフレーズが鳴り続けているなかで、もうひとつフックとなる自分が作ったメロディを当てるっていう。それは自分の得意としている部分だと自覚してるんですけど、「第九」のすごさをそこまで理解してないからそれができるんだとも思うし。

–確かに萎縮してたらできないよね。

金井 はい。もちろんちゃんとリスペクトの気持ちを込めて、ある程度は勉強をして、レコーディングに臨んでますけど、年末に大阪で佐渡裕さんの指揮で「第九」を1万人がウワーって合唱してる現場を見たら怖くてできなかったかもしれないですね(笑)。
リアド リズムに関しても「Swan Song」が先にできたことで、いろんな可能性を探ることができて。「No.9」は踊るというキーワードもあったし、あえてわかりやすい4つ打ちにしたんですけど。

柿沼広也 『Roclassick』って1曲のなかでバイオリンとギターがどう弾くのかを繊細に気をつけなきゃいけないと思うんです。引用するフレーズも忠実に弾いたほうがよかったときもあれば、自分のニュアンスを入れて弾いたほうがいいときもあるし。1曲目の「Animanimus」はけっこう崩してるんです。「Swan Song」はバイオリンが引用のフレーズをしっかり弾いていて、リズム隊も攻めているので、ギターはどうしようかなって悩んだ末、僕はそこで攻めるというよりはあいだを取ろうと思ったんです。でも、間奏はガッツリいかせてもらって。「Sweet Dreams」の流れから、線でいくより点のギターで勝負したいという意識があって、1個1個、そこにあるべきギターを鳴らすように気をつけました。

東出 私はクラシックを守るポジションなので”そこ、音違うよ”とかいちいち指摘したりもしましたし。

金井 ”ここ崩しすぎだよ”とかね。

東出 でも、『Roclassick』だかといって全部、自分がクラシックの要素を担うのは違うとも思って。リズム隊が引っ張る曲も、歌でアプローチする曲も、ギターが先導したほうがいいと思う曲もあって。結果的にすごくいいバランスでできたので、そのあたりも聴き所だと思っています。

金井 アレンジ作業もみんなライブをイメージしていて、ここできっとこの人がスポットライトを浴びるんだろうなとかね。そのうえでちゃんと1曲のなかで5人の魅力を出せるように意識して。それから、僕がメンバーにリクエストしたのは楽器を覚えたての人たちが真似したいと思えるようなプレイをしてほしいということで。オリジナル曲もどんどん自分たちの音楽がプレイ的に難しくなったり、スケールの大きなものになってきてる部分があるけど、それってどうしても真似しづらいから。『Roclassick』はそういう部分でもチャンスだと思うんですよ。楽器を覚えたての子たちがこれカッコいいな、弾きたいな、コピーしたいなって思ってもらえるものを作りたいんです。それってシンプルなことをやればいいという意味ではなくて、自分が鳴らすべき音をちゃんと噛み砕いてほしいということなんです。僕はそれを1人目のファンとして体感してみる。そこでまた何か注文があったらメンバーに伝えて。その意見にメンバーが応えてくれて、いい作品になったと思います。

–金井くん、歌詞に関してはどうですか。ラブソングも多くて、よりロマンティックなエロティシズムが出ているなと思ったんだけど。

金井 これは今回のアルバムの取材でよく言ってるんですけど、今回は自分がプライベートで感じてる気持ちは置いておいて、完全に楽曲のなかに入り込んで、引用したクラシックの曲の背景を把握したうえでそこに飛び込んでいって、何かを見つけて帰ってくるという歌詞なんです。クラシックの曲って僕のなかでロマンティックな響きを感じるものが多かったから歌詞も自然とそういうものになっていったのかな。

–それはオリジナル曲を作る発想とはまったく違いますよね。

金井 ここ最近の2枚のアルバムがいい意味で気負ってるというか、自分たちの音楽を好きでいてくれる人に対してちゃんと心のこもったメッセージを乗せなきゃという思いが強かったんです。でも、このアルバムはホントに歌詞を書くのに全然苦労してなくて。もうファーストインプレッションを大事にして。

リアド ぼくらメンバーからしてみると「白鳥の湖」で「Swan Song」、「第九」で「No.9」って、この人やる気あんのかなって思いましたけどね(笑)。

一同 (笑)。

柿沼 ”そのまんまか!”って(笑)。

東出 そこは『1』とは違うよね。

金井 「月の光」で「Moonlight」だからね(笑)。

柿沼 そうそう。でも、歌詞が上がってきて、それを見たときに”なるほど、そういうことか!”って納得しましたけどね。

金井 でもね、『1』がもっと世の中に響き渡っていいものだと思ってたから。じゃあ何をバージョンアップさせられるかって考えたときに、自分のなかでわかりやすさだったんですよ。

–間口を広げるためのね。了解です。そして、いよいよツアーが始まりますね。

金井 とにかくこのツアーをたくさんの人に観てもらいたいです。ツアーファイナルでこのアルバムは完成すると思ってるので。まだBIGMAMAっていうバンドを知らない人にも届けたいと思ってますし、それ以上に今、バンドを好きでいてくれる人たちをもっともっと満足させたい。ツアーでお客さんと一緒にこのアルバムをもっとすごいエンターテイメントなものにして、僕らに興味をもってなかった人も一発で振り向かせるようなツアーにしたいと思ってますので、友達連れて見に来て欲しいですね。

–次のオリジナルアルバムについて考えるのはそこからだと。

金井 そうですね。でも、二手、三手くらいは常に用意してるので、BIGMAMAを気にかけてくれる人をドキドキさせる準備はしてあります。

–まずはツアーを演出面も含めて楽しみにしてます。

金井 今回は特にフィジカルで見せるライブになると思います。それで十分にエンターテイメントとして成立すると思ってます。この『2』を作って、自分がようやくまた一皮剥けたなと思っていて。なんかね、三宅さんもそうだけど、最近褒めてくれる人が多いから。

–あははははは。褒められることに懐疑的になってるの?

金井 褒められてもけなされても育つんでいいんですけどね(笑)。みなさんの期待以上のものを見せるにはどうしたらいいかって考えたら、ビックリさせるしかないなと思って。今回のツアーのリハで僕がメンバーによく言ってるのは、”衝撃的というかショッキングなシーンをもっとたくさん作りたいんだ”って。音楽的にいい意味でビックリさせたいんです。このアルバムは、どこでどのメンバーが何を鳴らしてビックリさせられるか、それが自分のなかでテーマとしてあって。たとえばクラシックのフレーズが全曲イントロに入ってたら、このアルバムってすごくチープになったと思うんですよ。それが曲のなかでどう飛び出してくるかわからないから面白いし、刺激的なのであって。そういう意味でのサプライズってすごく大切だなと思うんです。

柿沼 これで何も驚くことがなかったら驚きますけどね(笑)。

–ズコー!って(笑)。

金井 いや、でもちゃんと初日から120点のライブをするので楽しみにしていてください。

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Roclassick Tour 2014
05/11 (日) 東京Zepp Tokyo <母の日>
05/17 (土) 仙台Rensa
05/31 (土) 新潟LOTS
06/14 (土) 広島CLUB QUATTRO
06/15 (日) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM <父の日>
06/22 (日) 札幌FACTORY HALL
06/26 (木) 高松DIME
06/28 (土) 福岡DRUM LOGOS
06/29 (日) 大阪Zepp Namba (Osaka)
07/04 (金) 名古屋Zepp Nagoya
07/06 (日) 東京Zepp DiverCity Tokyo

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「おやすみなさい~Sweet Dreams~」著者 金井政人コメント

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金井 「Sweet Dreams」を書いた直後に出版社の方から”あなたの絵本が読んでみたいです”というお話をいただいて。正直、僕自身は絵本に対してそこまで思い入れはなかったんですけど、姉に小さな子どもがいるので、自分のなかでささやかなリアリティはあって。ちょうど「Sweet Dreams」の歌詞のなかで羊を数えていたんですよね。そこから、羊は眠れない子どものために3匹集まったら綿アメになってたかもしれないし、10匹集まったらサンタクロースのヒゲになってたかもしれない–そうやって羊たちが子ども寝かしつけるために素敵なことを企んでるストーリーを思いついて。出版社の方もそのストーリーを気に入ってくれて、トントン拍子に話が進んでいったんです。「Sweet Dreams」は寝るときに見る夢と、希望や目標として描く夢を二元で成立させるタイプの曲で。この絵本も子どもが読むと眠りにいざなうためのストーリーなんだけど、お母さんやお父さんにとっては希望のほうの夢として捉えてもらえたらいいなと思ってます。

「おやすみなさい~Sweet Dreams~」商品ページ:http://ukfc.shop-pro.jp/?pid=73208946

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