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【UKP OFFICIAL INTERVIEW】SPiCYSOL「Tropical Girl」リリースインタビュー
SPiCYSOLが2016年6月22日(水)に2nd Mini Album「Tropical Girl」をリリースする。変わらないSPiCYSOLらしさと、今までにない全く新しい挑戦とが合わさって生まれた、「Tropical Girl」というタイトルにふさわしいカラフルな作品である。また、このアルバムを引っさげたワンマンライブツアー「波MACHI ONE MAN TOUR ~いっちょやってやりますか!!!~」を東京、名古屋、大阪にて開催する事も決定。
バンドの新たな挑戦と進化を感じるアルバムリリース、バンド史上初のワンマンライブツアー開催と、デビュー2年目の夏に向けて走り出そうとしているSPiCYSOLメンバー5人にインタビューを行った。
-:「Tropical Girl」聴かせていただきました。タイトル通り、かなりバラエティに富んだアルバムですよね。今までのSPiCYSOLになかった要素が詰まっているというか。KENNYさんが「とてもカラフルな一枚」というコメントをされていましたが、その言葉がぴったりだと思いました。
KENNY:ありがとうございます。
-:今までの作品からガラリと変えようという想いは最初からあったんですか?
AKUN:変えようっていう意識はなくて、自然と変わってきた感じですね。中には狙った曲もありますけど。去年「To the C」をリリースしてから、けっこう曲を作ってストックしてたんですけど、今回はその曲たちはほぼ使わなかったんです。結果的にレコーディング1~2ヶ月前に作った曲だけを収録したアルバムになってますね。
-:それはやっぱり1年経つうちに自分たちが変わってきて、昔の曲に対して「今のSPiCYSOLはこれじゃない」って思ったということなんでしょうか。
KENNY:そういう気持ちもありましたね。あと「”これがSPiCYSOLだ!”って胸張って言えるような渾身の曲がまだ出来てないね」っていう話はメンバー、スタッフ間でずっとしていて。そういう意味で満足のいく曲がここ最近できるようになったんですよね。今回のアルバムはそんな曲たちだけを詰め込んだ7曲になってます。
-:なるほど。意識して変えたというより「今のSPiCYSOLらしさ」を表現していったら、これまでとはかなり違ったものが完成したということなんですね。
KENNY:そうなりましたね。
AKUN:今回新しいチャレンジをたくさん取り入れたことも変化につながりましたね。
「Tropical Girl」ではトロピカルハウスの要素を取り入れたり、「Coral」はSPiCYSOLにとっては今までにないバラードで、J-POPっぽいコード進行を試してみたりとか。
-:確かに「Coral」はJ-POPですよね!
KENNY:そうなんです!
AKUN:KENNY君がオリコン狙ってます!笑
-:本当に今回のアルバムの中で一番と言っていいほど「今までにないSPiCYSOL」感がある曲ですよね。PVを製作するリードトラックに「Coral」が選ばれたときはびっくりしました。
AKUN:実は最初からそうだったわけじゃなくて。2回くらい変わって最後に「Coral」に決定したんですよ。
-:そうだったんですか!
AKUN:アルバムが完成して、いろんな人に聴いてもらうなかで決まっていったことなんですよね。チーフマネージャーをはじめ、BIGMAMAの金井さんだったりTOTALFATのShunさんだったり、すごく大勢の方が「Coralいいね」って言ってくださって。
-:そうなんですね。それは自分たち的にはどうだったんですか?最初に考えていた「これ!」っていうのとは違うものが周りに選ばれたということですよね。
KENNY:褒めていただけたってことは素直にすごく嬉しかったです。確かに自分たちの最初の考えとは変わりましたけど、どれがリードトラックになってもいいくらい、それぞれ強い個性を持った曲が集まった作品を作ることができたっていう自信を持っていたので。
-:1曲1曲、全く別のアーティストが作ったんじゃないかっていうくらいバラエティに富んだアルバムですからね。
-:「Coral」についてもう少し掘り下げていきたいんですが…。
AKUN:「Coral」といえばやっぱり、KENNYの歌詞ですかね!
-:この歌詞を見て「KENNYさん純粋だなあ」ってすごく思いました…。SPiCYSOLの真夏のパーティー感とはひと味もふた味も違った魅力のある1曲だなと。
KENNY:パーティー小僧の方が意外と、愛に関してはピュアなんですよ!!
AKUN:素敵な言葉いただきました!笑
-:笑。 これは実体験を元にしていたりするんですか?
KENNY:実体験っていうわけじゃないんですけど…「Coral」を作っていた時に、ちょうど幼馴染が2人結婚したんですよ。小学校入る前とかからの幼馴染なんですけど、ちゃんと仕事して、家庭を持って、きっとこれから子どもができて…っていう「日常」とか「ふつうの幸せ」みたいなものが、すごく良いなあって思ったんですよね。「Coral」イコール「結婚の曲」っていうわけではないんですけど、その幼馴染の気持ちになって歌詞を書いたっていうのはありますね。
AKUN:俺、最初にデモを聴いたときに「失恋ソングだ」って思ったんですよ。でも歌詞は「ずっと一緒にいよう」っていうすごく幸せなもので…ハッピーな歌なんだけど、どこか切なさがあるっていう、そこがすごく良いなと思うんですよね。
KENNY:そこがまさにウェディングなんです!
-:なるほど。
KENNY:結婚って、新しい家庭を持つ幸せと親の元から離れるっていう切なさが共存してるじゃないですか。結婚だけに限らず恋人同士にしてもそうですけど、どんなに幸せでもどこかにそうでない部分は常にあって…そういう一言で言えない想いというか、いろんな想いが感じとれる曲にすることができたかなと思ってます。結婚式で使ってもらえたりしたら嬉しいですね!入場曲とまではいかなくても、二次会とか…。笑
-:思い出のビデオのBGMに良さそうですよね。「Coral」ってタイトルにはどんな意味が込められてるんですか?
KENNY:「Coral」という単語はMOOさんから出て来たんですが「珊瑚」って意味なんです。珊瑚って「純愛」とか「優しさ」、「家庭円満」「長寿」っていう意味があったり、ストレスを感じている人や癒されたい人が持つといいとか、「母なる海の清浄なエネルギーを宿してる」って言われてたりするんです。図らずもこの曲にすごくリンクしてたんですよね。タイトルは曲が出来上がってから付けたんですけど、本当にぴったりな言葉が見つかりました。曲に込めた想いを凝縮したようなタイトルになったと思ってます。
-:「母なる海のエネルギー」って、曲の冒頭の「海よりも深い君の愛」って歌詞にもぴったりですよね。
-:「Room45」に関しては自分たちとはまったく違うジャンルの曲をカバーしたり、大先輩であるShunさんとレコーディングを一緒にしたり、皆さんにとってはいい経験だったんじゃないでしょうか。
KENNY:そうですね。ボーカル録りのときにShunさんが来てくださって。いつもはボーカル録りのときって僕とエンジニアさんとPETEくらいしかいなくて、どのテイクを使うかとかも僕が判断することがほとんどなんですけど、今回はShunさんに「ここはもうちょっと強く歌ってみようか!」とか、いろいろアドバイスを頂いて。原曲の「Room45」を作ったのはShunさんなので、やっぱりすごく強いこだわりがあるわけで…僕はそれに必死でついて行っていました。すごく新鮮でしたし、本当に勉強になりましたね。
AKUN:羨ましかったです。他のバンドで自分と同じ楽器担当の人とレコーディングするって滅多にないことじゃないですか。それを経験できるのはやっぱりフィーチャリングならではの特権ですよね。
-:確かにそうですよね。
AKUN:去年のTOTALFATのツアーの横浜公演に参加させていただいた時に、「Room45」を初めてカバーしたんですけど…
KENNY:正直あの時はあんまりいい評価ではなかったですね。
-:そうだったんですか?
AKUN:あの時は原曲そのままで、カバーというよりコピーだったんです。もっとSPiCYSOLらしさを出していかないとっていう話になって、次の豊橋公演では、アルバムに収録されたものに近い、テンポもキーも変えてレゲエっぽいアレンジをしたものを演奏したんです。俺らっぽく、俺らのやりやすいように、っていう気持ちで。そしたらTOTALFATのメンバーさんが気に入ってくださって「アルバムに入れたらいいじゃん!」って言っていただけて。
-:もともとはTOTALFATのメンバーさんからの提案だったんですか?
KENNY:そうですね!TOTALFATの皆さんの後押しがなかったら実現してなかったと思います。レコーディングに参加することも、Shunさん快諾してくださったし…。フェスとかイベントでTOTALFATの皆さんとご一緒させていただく機会が最近多かったのもあってか、Shunさん、僕らに本当に良くしてくださるんです。今回のカバーももちろんですし、いろいろアドバイスを頂いたり。
-:「先輩に認められた」ってことですよね。
KENNY:嬉しいですね。その気持ちに応えなきゃなと。「Room45」はほんとにTOTALFATの皆さんのおかげで、下手したら今回のアルバムのなかで一番「夏」っぽいかもしれないってくらい、いい感じにレゲエ風なアレンジになりました。蒸し暑い熱帯夜みたいなイントロから始まるところもね。聴きどころです。
AKUN:Shunさんの声がまた合うんですよね!
KENNY:俺とShunさんの声のミックス具合良くない?
KAZUMA:うん、すごくいい。
KENNY:わかる? 俺とShunさんの声が混ざったときのLINKIN PARKみたいな感じ!
AKUN:わかるわかる。全然違う声なんだけど、いい感じに混ざってて。
KENNY:「one more time~」のところとかすっっごく綺麗だから!!!
-:今回のカバーは、TOTALFATのファンの方々にも気に入ってもらえるんじゃないでしょうか。
KENNY:気に入ってもらえると嬉しいですね!TOTALFATのツアーに出させていただいたり、同じサーキットイベントに出たりしたおかげで、TOTALFATのTシャツを着たお客さんが俺らのライブに来てくれたりするようになったんですよね。そういうのは本当にありがたいです。
AKUN:TOTALFATのお客さんにも俺らの音楽が伝わったのかなってすごく嬉しいです。2月に名古屋であった「でらロックフェスティバル」で、TOTALFATの豊橋のライブでSPICYSOLを知ってでらロックのステージを見に来てくれた方もいて…。
MOO:豊橋のライブの後、SNSで「Room45聴きたかった!」っていう声を見かけたりもして…反響は結構あったのかなって。やってよかったなと思いますね。
-:今回のアルバムがジャンルレスだっていう話は最初からずっとしてきていますが、本当にどんなジャンルの音楽でも柔軟に取り入れて、そこから「SPiCYSOLの音楽」を作っていくというか。「SPiCYSOLというジャンル」が確立されつつあるのかなと思って。
KENNY:それこそ「Surf Beat Music」ってことですね。ジャンルっていうのは僕らにとっては全然重要なものではなくて。なんでもできる5人だと思っているので。これからもどんどんジャンルの壁を越えて、僕ららしい音楽をやっていこうと思ってます。
-:なるほど。皆さんの作る「Surf Beat Music」が、新しい作品が出来上がるたびにしっかりと確立されていっている感じがしますよね。
AKUN:KENNYの良いところって「バンドだからこうじゃなきゃいけない」っていう縛りが全然ないところだと俺は思ってるんです。形がバンドだからって別にバンドサウンドじゃなきゃいけないわけじゃない。そういう考えがあるからこそ今回みたいにトロピカルハウスを取り入れたり、思い切りポップにしてみたり、パーティー感満載だったり…っていうアルバムができたので。「海や自然を感じる、俺たちらしい音楽だったらもうそれはSPICYSOLの音楽だ」っていう大きなテーマみたいなものがあった上で、ジャンルや決まりに縛られることなく音楽を作れるっていうのは、SPiCYSOLの強みだと思いますね。
-:自分たちの中で確立されたものをしっかり持ってるからこそ、完成させることができたアルバムですよね。それぞれに全然違う雰囲気を持った曲が集まっているけど、テーマがぼやけていたりバラバラな感じっていうことはなく、しっかりと一体感を持ちつつバラエティーに富んだ1枚になっていると思います。
AKUN:そうですね。
KENNY:なんだかんだ一番最後にできた曲は「Tropical Girl」だったんですよね。あれは苦労したなあ…。
-:そうだったんですか!
AKUN:「Tropical Girl」に取り入れたトロピカルハウスって要素自体が俺たちにとっては初めてのものだったんですよ。
KENNY:今回のアルバムの新しいチャレンジの中でも一番苦戦したのがこの曲でしたね。この曲って、レコーディングに参加して演奏したメンバーがほとんどいないんですよ。ドラムとかベースとかシンセサイザーとか、生の楽器じゃ出せない音を僕が事前に作ってエンジニアさんに渡してっていう形でレコーディングしたんです。楽器で使ったのはアコギとエレキとサックスだけで。
AKUN:最近だと珍しくない録り方ですけど、SPiCYSOL的には初めての挑戦でしたね。最初は各メンバーの演奏を使おうかって話にもなってたんですけど、エンジニアさんのアドバイスでこういう作り方になって。でもそれって、ライブで求められる演奏のクオリティがかなり上がるってことじゃないですか。CDでは完成されてるけど、じゃあライブでどう見せるのかっていう。
-:レコーディングでは作った音ですけど、ライブでは生演奏しますからね。
AKUN:もちろんそうなんです。そのあたり、今後のライブに期待していて欲しいですね。
-:アルバムの最後に収録されている「Outro」に関してはいかがでしょうか? 歌詞カードにも敢えて歌詞を記載しないとか。
KENNY:そうなんです。「Outro」に関しては、歌詞も載せないですし、iTunesでも1曲では販売しないんです。アルバムを通して購入してもらった場合のみ付いてくるっていうスタイルですね。バラで買うことはできなくて、アルバムを通して買ってくれた人だけが聴けるようになっています。この曲は言うなれば「Tropical Girl」というアルバムのエピローグのような存在ですね。最近はアルバムで購入するより単曲で買う人が多くなってるんですけど、俺たちは7曲通して1枚のアルバムとしてコンセプトもしっかり持って作っているので、やっぱりできればアルバム通して聴いてもらいたいっていう気持ちがあって。アルバムを通して聴いたときに最後に聴くと名残惜しくなるというか、もう一度最初から聴きたくなるような1曲になってると思います。「Tropical Girl」という1枚のアルバムの終着点というか、アルバムに込めた想いが集約されている1曲ですね。
だから、iTunesで買う方は是非アルバム買いして欲しいですし、もっと言えば是非是非、CDを手に取っていただきたいと思います!
AKUN:「Outro」から「Tropical Girl」に戻ったとき、めっちゃくちゃ気持ちいですからね!!
-:なるほど。そういうコンセプトの曲だったんですね。曲自体には具体的にどんな想いを込めて作られたんですか?
KENNY:出来上がったアルバム「Tropical Girl」を通して聴いたときに「これがアウトロだな!」って頭の中に浮かんだイメージを素直に具現化した曲、って感じですね。全体を通して常夏なアルバムになったと思うので、その最後に海辺のカフェで、テラスの手すりとかに座ってアコギをつま弾きつつ、潮風に当たりながらゆるっと歌っている…っていうイメージですね。エンディングテーマです。で、もう一回アルバムを頭から聴いて元気出そうかな!みたいな気持ちになって欲しいなと。
-:これがないと成立しない、締めの1曲ということですね。
KENNY:そうですね。「Outro」の話をしてアルバムを振り返ってみると、一番苦戦した曲「Tropical Girl」、一番挑戦した曲「イッチョ舞え!!!」、J-POPを意識して作ったのが「Coral」…本当に1曲1曲バラエティーに富んでるなと思いますね。
-:「イッチョ舞え!!!」はどんな挑戦を?
KENNY:やっぱりメンバーそれぞれのボーカルパートを取り入れたことですね。なかなかやらないことなので…。
-:メンバー全員で歌うっていうのはどういう経緯で決まったんですか?
KENNY:ここ最近メンバーで話している今後のバンドとしてのビジョンで、バンドってどうしてもボーカルだけに注目するような形になりがちだと思うんですけどSPiCYSOLはそうじゃなくて、ステージのどこを見ても楽しめるバンドにしたいと思っているんです。今回のメンバー全員ボーカルっていうのはその理想に向けた第一歩っていう感じですね。メンバー皆歌って、それぞれに見せ場があって…っていう。
KAZUMA:皆、楽器を演奏してるんですけど、楽器なしで考えたら5人全員でフロントマンやってるっていう感覚というか。誰かが際立ってるんじゃなくて全部に目が行く感じですね。
-:なるほど。全員歌えるっていうのも皆さんの目指す理想で、これからどんどん取り入れていく予定なんですか?
KENNY:そうですね。これができないとトップは取れないかなと思ってます。今言った僕らが理想とするバンドの形って、例えとして出せるのが洋楽しかないんですよね。洋楽のアーティストって皆歌うまいじゃないですか、ボーカルもドラム叩けたりとか。なかなか日本のバンドってそういう存在がいないと思うんです。洋楽に近づきたいというか、洋楽のアーティストが持っているポテンシャルとかスキルに自分たちも近づきたいし、より高いレベルのパフォーマンスができるバンドになりたい。日本のバンドとして、他に類を見ない存在になりたいと思ってます。
-:メンバーさんそれぞれのアルバムの聴きどころを教えてください。
MOO:俺はやっぱり「Room45」で一番自分たちらしさを表現できたところを聴いて欲しいです。
KAZUMA:一聴してポップス色の強いアルバムなんですけど、どんな音楽が好きな人にも楽しんでもらえる作品になってます。J-POPが好きな人には最高のバラードがありますし、ヒップホップとかミクスチャー系が好きな人には「イッチョ舞え!!!」、洋楽っぽい打ち込みでJustin BieberとかONE DIRECTIONとかが好きな人は「Tropical Girl」、イギリスのポップロック、パンクみたいな感じが好きな人には「V.A.CATION」「My Roots」とかがオススメできるし…誰が聴いても何かしらお気に入りを見つけてもらえるアルバムになってると思います。
PETE:前回の「To the C」は、ホーン色に関してはすごく薄かったんですよね。それに対して今回は半分以上の曲にホーンセクションが入ってて、個人的にはかなり見せ場の多い作品になってます。トランペットだけじゃなくてサックス、ピアノ、フリューゲルホルン、オルガン…などなど楽器もかなりいろんな種類使いましたし。「Coral」と「Room45」はアレンジしててかなり楽しかったですね。
-:今までになくいろんなことが試せた?
PETE:そうですね。「Coral」のJ-POP感と「Room45」のレゲエな感じって正反対ですからね。今回のアルバムでSPiCYSOLの音楽の幅がかなり広がったと思います。
-:「イッチョ舞え!!!」のPETEさんパートはかなり聴きどころですね。笑
PETE:あれは大変でした…。笑 歌入れがこんなに大変だって初めて知りました。
-:ボーカルの苦労を垣間見た感じですね。
PETE:いい経験になりました。
-:ありがとうございます。KENNYさんはいかがですか?
KENNY:色んな意味で「今年のトレンド」を表現できたんじゃないかと思います!そこが聴きどころです。
AKUN:一貫して言ってることですけど、貪欲に新しいことに挑戦しつつもSPiCYSOLの色はしっかり残したアルバムですね。本当にいろんな色が混ざり合ってるんですけど、混ざりすぎて変な色にはなってなくて、タイトル通り綺麗にトロピカルな色になっていると思います。あと、今回のジャケットはKENNYがデザインしたんですよ。
-:え、そうなんですか!
KENNY:そうなんです!あれは俺が描きました。ちゃんとサインも入ってるので、皆さんそのあたりも是非チェックして欲しいです!
AKUN:デザイナーさんに任せきりじゃなくて自分たちでいちからジャケットも作ったり、全部を手作りした一つの作品なので、是非CDを手に取って欲しいですね。
-:ありがとうございます。
-:アルバムの発売2日後から、東名阪ワンマンツアー「波MACHI ONE MAN TOUR ~いっちょやってやりますか!!!~」がスタートしますね。SPiCYSOL初のワンマンツアー、さらに名阪ではワンマン自体が初めてということで。
AKUN:大阪とか名古屋にイベントで行った時に「大阪でもワンマンライブしてください!」「名古屋でもやってください!」っていう声をけっこう頂いてたので、それが実現できるっていうのは純粋に嬉しいです。
-:待っていてくれたファンの方にとっては待望のワンマンツアーですね。
KENNY:僕らが大阪、名古屋に行かせてもらうのって今まではサーキットイベントが多かったので、やっぱりそういう場でSPiCYSOLの世界観をしっかりお客さんに伝えるのってなかなか難しいんですよね。ワンマンでは開演前のBGMから全部、僕らのライブ、空間をお客さんに楽しんでもらえると思うので、今から楽しみです。
AKUN:サーキットイベントでSPiCYSOLを見てちょっとでも気になってくれた人に、ワンマンに是非来てもらって自分の気持ちの答え合わせじゃないですけど、「SPiCYSOL気になって正解だったな」って思わせたいですね。あと、大阪はMOOさんの地元でもあるので、そこでライブできるっていうのもすごくいいことだなと。
-:親孝行ですね~。
MOO:いいステージを見せたいですね。
-:ファイナル波の日(7月3日)の東京公演は渋谷WWWでの開催ということで、去年の下北沢GARAGEでの波の日ワンマンライブと比べると倍以上の大きい会場なんですよね。これはやっぱり、この一年での自分たちの成長を実感できているからということなんでしょうか?
AKUN:実は、去年の波の日ワンマンライブ後の打ち上げで、今年WWWでやることが決まったんですよ。
-:そうなんですか!
AKUN:メンバー、スタッフ皆で「来年はこのくらいのステージに立ちたいね」っていう話をして、WWWクラスのライブハウスを3会場くらい押さえたんです。その日に。笑
-:そんなに前から決まっていたとは…。じゃあ去年の波の日から、今年のWWWでのワンマンを見据えて活動してきていたってことなんですね。
AKUN:正直ものすごいプレッシャーでした…。笑
KENNY:めちゃくちゃケツを叩かれた感じでしたね。笑
-:それだけのプレッシャーの中で活動してきて今年に至るわけですけど、現在のWWWワンマンに向けての気持ちはどんな感じですか?
AKUN:この一年、何をしてても頭の片隅にはWWWワンマンのことが常にあって、いよいよ本番が迫ってきた感じなので、どんなライブにするか楽しみです。バンドセットでのワンマン自体が去年の波の日からちょうど1年ぶりになるんですよね。
-:そうなりますね!去年は主催のイベントとアコースティックワンマンでしたからね。
AKUN:そうなんです。アコースティックワンマンはお客さんと近い距離で、いつもと違うスタイルで見てもらうライブだったので、バンドセットでがっつり長い時間ライブを見てもらえるのは本当に1年ぶりで…さらに新しいアルバムも引っさげてのツアーファイナルですし、かなりパーティーなライブになると思います。お客さんには本当に楽しみにしておいてもらいたいですね。
-:楽しみですね。皆さん、最近ライブでの立ち位置が変わったんですよね?
AKUN:そうなんです!PETEがちょっと前にでて、KENNY、AKUN、PETEの3人が前に並ぶ形になりました。3人が前に出てきたことでMOOさんとKAZUMAのリズム隊がかなり近くなったので、よりしっかり土台を支えてもらいつつ、前の3人でがっつり煽って盛り上げていくっていう体制がわかりやすくなったんです。
-:それは先ほど言っていたバンドとしてのこれからの理想を考えた上でのことなんでしょうか。
AKUN:そうですね。ここ1年いろんなシチュエーションだったり会場だったりでライブをやらせていただいて、自分たちの武器をうまく使えていないなっていう課題が見えてきたんです。それが今回の変更につながりましたね。さっき言ったリズム隊の配置もそうですし、今までは俺の後ろにPETEがいて、せっかく盛り上げてもちょっとわかりづらくなっていたから、それならうちの飛び道具であるところのPETEをがっつり前に出して、ボーカルだけがフロントマンじゃなく横の2人も煽って盛り上げて、しっかり魅せられるようにしようとか。さっきKENNYが言ったような理想型に向けての改革といったところですね。メンバーそれぞれ、自分の役割をしっかり理解して責任感も出てきたと思います。今回の体制での一つの完成形を、ワンマンツアーで見せたいですね。
-:なるほど。PETEさんどうですか?
PETE:今の位置になって、できることがけっこう増えたんですよね。一番目立つ場所ですしお客さんとも近くなって、自分のパフォーマンスの幅がかなり広がったと思ってます。「バンドを引っ張っていくぞ」くらいの気持ちでやっていきたいと思ってるので、ワンマン楽しみにしていてもらいたいですね。
AKUN:もしかしたらPETEのいる下手側だけお客さんいないかもしれないからね!!
KENNY:PETE次第ですね~。
PETE:プレッシャーかけるね~。笑
-:PETEさん責任重大ですね。笑 ワンマンツアーでは具体的にどんなことをしようとか、計画はあるんですか?
AKUN:セットリストもまだですし、具体的なことはまだ決まってないんですけど…演奏のクオリティを上げることはもちろん、曲を聴くだけじゃなくてエンターテインメント性の強いというか、目で見て楽しいというか。そういうステージにしたいですね。WWWのステージってキャパから考えたら広いですし、いろんな演出なんかも考えたいですね。
KENNY:アコースティックのステージも取り入れていく可能性もありますし、今はいろいろと話し合って企画してるところです。もしかしたらスペシャルゲストなんてこともあるかも…?
-:どんなステージになるのか楽しみですね!
KENNY:7月3日に関しては、毎年、前の年からSPiCYSOLのために予定を空けておいてもらえるような、年に1度の特別な日にしたいと思ってるので、本当に期待しててもらいたいです!
-:ありがとうございます!
-:そろそろ最後の質問にしたいと思うんですが…ちょうど1年前のインタビューで「今年は1年目なので名刺渡しのような気持ちで、たくさんの人に知ってもらえるような夏にしていきたい」と話してもらったんですけど、1年経った今年2016年の夏はどんなものになりそうですか?どんなことがしたいとか、考えていることがあれば。
KAZUMA:ライブに関してはもちろんなんですけど、ちょっと別の方向からいくと、SPiCYSOLのレギュラーラジオが始まったわけですよ!KENNYとAKUNがメインで毎週出て、俺とMOOさんとPETEが順番に自分で考えた企画を持っていって毎週ローテーションしてるんですけど、これをもっともっと面白い番組にしていきたいですね。深夜にもかかわらず聴いてくれている方に少しでも楽しんでもらいたいですし、ラジオからSPiCYSOLに興味を持ってもらえるように。頑張りたいと思ってます。
PETE:今年は海の家でのライブとか、出来たら良いなと思ってます。
-:海の家ライブツアーとか素敵ですね!
PETE:海のバンドなのになかなか海でライブする機会って多くないですからね。
AKUN:やっぱり、常になんらかの形で海には関わっていたいですよね。せっかく似合う場所のある音楽をやっているから。
PETE:海に限らず、例えばキャンプ場とかビアガーデンとか、ライブハウスだけじゃなくてもっと皆の生活に溶け込んでいきたいというか。
MOO:夏は他の季節よりも積極的にどんどん外に出て行きたいし、メディアにも露出できたら良いなと思いますね。
KENNY:デビュー1年目でやることなすこと全てが初めての経験だった去年から考えたら、必要以上にプレッシャーを感じたりせずに、落ち着いて、良い意味でラフにライブができるようになってきたと思うんです。曲数も増えて幅も広がりましたし。もちろんその分やらなきゃいけないことは増えましたけど、それも楽しみながら、自分たちらしいライブをしていきたいですね。
AKUN:去年は初めての経験ばかりの中で、自分たちに足りないものが本当にたくさん見えたんですよね。その分今年はチャレンジしたいことが多いです。メンバー全員で歌うのも、立ち位置が変わったのもそうですし…。あと、Brown Rice Familyっていう海外のバンドのジャパンツアーに出演させていただくんです。本場の音楽やっている方というか、俺たちの目指すべきものをたくさん持っている方々なので、そこからどんどん吸収して、学んできたいと思います。今年は貪欲に何事にも挑戦して、スキルアップの夏にしたいですね。
-:ありがとうございました!
[取材・文:筒井あかり(UKP)]
◆UKP OFFICIAL INTERVIEW:SPiCYSOLインタビュー公開記念サイン入りポラロイド写真プレゼント!◆
今回のインタビュー公開を記念して、SPiCYSOLメンバー全員のサイン入りポラロイド写真を1名様にプレゼント!ご希望の方は下記の応募フォームに必要事項をご記入の上、送信してください。
たくさんのご応募お待ちしております!
▶︎応募締め切り:2016年7月15日(金)23:59
受付は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました!
※当選の発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます。
※ご提供いただきました個人情報は厳重に管理し、賞品の抽選、発送および当選者への連絡に使用します。また、提供者の同意なしに業務委託先以外の第三者に開示・提供することはございません(法令等により開示を求められた場合を除く)。
【商品詳細】
SPiCYSOL
2nd Mini Album「Tropical Girl」
2016年6月22日(水) 発売
M1. Tropical Girl
M2. イッチョ舞え!!!
M3. V.A.CATION
M4. Coral
M5. My Roots
M6. Room45 ft.Shun(TOTALFAT)
M7. Outro
JAN:4514306013269
RX-124 / ¥2,000+税
RX-RECORDS / UK.PROJECT
【「Coral」ミュージックビデオ】
【Live Schedule】
「波MACHI ONE MAN TOUR ~いっちょやってやりますか!!!~」
▼2016/06/25 (土)
愛知 名古屋ell.size
17:30開場 / 18:00開演
¥2,800(D代別)
■チケットぴあ(Pコード:293-010)
■ローソンチケット(Lコード:42048)
■イープラス
INFORMATION サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
▼2016/06/26 (日)
大阪 心斎橋Pangea
17:30開場 / 18:00開演
¥2,800(D代別)
■チケットぴあ(Pコード:293-785)
■ローソンチケット(Lコード:55452)
■イープラス
INFORMATION グリーンズ 06-6882-1224
▼2016/07/03 (日)
東京 渋谷WWW
17:30開場 / 18:00開演
¥2,800(D代別)
■チケットぴあ
■ローソンチケット(Lコード:74780)
■イープラス
INFORMATION Livemasters Inc. 03-6379-4744 (平日12:00~17:00)
『Brown Rice Family JAPAN LIVE』
出演:Brown Rice Family / SPiCYSOL / Goodies
8月6日(土)、7日(日)東京 新宿BLAZE
OPEN 18:30 / START 19:00
8月10日(水)愛知 名古屋RAD HALL
OPEN 19:00 / START 19:30
8月11日(木・祝)大阪 あべのROCKTOWN
OPEN 18:30 / START 19:00
「UKFC on the Road 2016」
8月16日(火)新木場STUDIO COAST
開場 13:00 開演 14:00
料金 前売 4,800円|当日 5,300円
UKFC on the Road 2016公式サイト
http://ukproject.com/ukfc2016
【SPiCYSOLレギュラーラジオ】
「ソル!ソル!ソ〜ル!」
bayfmにて毎週日曜日24:30〜放送の「NEO STREAM NIGHT」内にて、
26:00頃〜放送中!
【PROFILE】
SPiCYSOL
KENNY(Vo,Gt) / AKUN(Gt,Cho) / MOO(Ba) / PETE(Trumpet,Cho,Key) / KAZUMA(Dr)
2013年8月結成、2014年4月に現在の5人編成となる。
2015年5月20日、RX-RECORDSよりデビューミニアルバム「To the C」をリリース。
7月3日にレコ発ワンマン「波MACHI ONE MAN LIVE 2015 summer」を開催し、ソールドアウトにて大成功を収める。
この夏「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2015」「SUMMER SONIC 2015」「TREASURE05X」「UKFC on the Road 2015」など各地大型イベントへ出演。
11月27日、自主企画イベント「波MACHI vol.3」
12月18日、ワンマンライブ「SPiCYSOL Chill Style One Man Live」を開催。
2016年2月3日、1st Single「Rising Sun」をリリース。
「MUSIC CUBE16」「SANUKI ROCK COLOSSEUM」「百万石見放題~1000000ROCK LIVE CIRCUIT~」など各地サーキットイベントに出演
6月22日(水)に2nd Mini Album「Tropical Girl」をリリース。
ワンマンライブツアー「波MACHI ONE MAN TOUR ~いっちょやってやりますか!!!~」を東京、名古屋、大阪にて開催する。
▶︎ライブ情報詳細などはSPiCYSOLオフィシャルサイトをご確認ください。
http://spicysol.com