201806151900-03-POTSHOT2015_2

information

POTSHOTがスーサイド・マシーンズのジェイ(ボーカル)のニューバンド、ジェイ・ナバァロ&ザ・トレイターズの8月18日(土)下北沢ReGでの来日公演に出演決定!

J.NAVARRO & THE TRAITORS Japan Tour「TV-FREAK NIGHT」
出演:J.NAVARRO & THE TRAITORS 、POTSHOT、COQUETTISH
2018年8月18日(土)会場:下北沢ReG
開場18:00/開演19:00 前売3000円(D別)

現在、チケットは以下のサイト先行販売中
(クレジットカードでのみ購入可能です)
https://tiget.net/events/29641

6/30よりe+で一般販売開始

J.NAVARRO & THE TRAITORS初来日によせて by RYOJI(TV-FREAK RECORDS/POTSHOT)

皆さん、アメリカのThe Suicide Machines(スーサイド・マシーンズ)は、ご存知ですか?彼らはRancid(ランシド)の前身バンドとしても知られるOperation Ivy(オペレーション・アイヴィー)などから影響をうけてアメリカのデトロイトで結成されたスカパンク•バンドです。1996年にリリースされたファースト・アルバム『DESTRUCTION BY DEFINITION 』はスカパンク史に残る歴史的名作で、4人編成のバンドでしたがホーンが参加している曲もあり、まさにスカ・パンクの教科書とも言える作品で、POTSHOTの初期のレコーディングではエンジニアさんに「これと同じ音にして下さい」と相談していました。2000年の来日時に、ラッキーにもそんな憧れのスカパンク・ヒーローである彼らと音楽雑誌で対談させてもらうことが出来ました。その時に緊張しながらも、ずうずうしく家にあるCD全部を持っていってサインしてもらったことを今でも覚えています。

 2001年にアメリカでのPOTSHOTの所属レーベルAsian Man Recordsのオーナーのマイク・パークから日本でチャリティー・イベントであるPlea For Peace Japan Tourの第2回目をやろうと提案された時に、スーサイド・マシーンズと共演したいと希望したら、マイクが実現してくれました。この年の9月11日にアメリカで同時多発テロが発生して、国際情勢が大きく変化していく中での開催となりましたが、日本で一緒にツアーをして、憧れの存在から尊敬する仲間へと変わっていったように思います。
 
2003年には、あたくしのレーベルであるTV-FREAK RECORDSでお互いの曲をカバーしあうスプリット・シングルをリリースし、POTSHOTは彼らの名盤1stから「Island」をカバーしました。その時に一緒にアメリカの西海岸ツアーをやろうというオファーをもらいましたが、タイミングがあわず、2005年にPOTSHOTが解散してしまったので、実現することはありませんでした。スーサイド・マシーンズも2006年に日本のスカパンク・バンド、COQUETTISH(コケティッシュ)と一緒に廻る来日公演が決まっていたのですが、そのツアーの直前に突然の解散を発表。その後は散発的に地元デトロイトなどでは少しライブをやっていたようですが、リリースや大規模なツアーはなかったので、もう日本で見れることは無いと思っていました。
 
 そんな中で昨年、韓国でおこなわれるスカ・イベントにスーサイド・マシーンズが参加することを聞きつけた日本で一番スーサイド・マシーンズを愛するバンドであるCOQUETTISHが前回のリベンジもこめてメンバーを口説き落としてくれて、来日が決定したのです。その時にCOQUETTISHからPOTSHOTへの出演オファーがありましたがメンバーのスケジュールがあわず、出演は泣く泣く断念しました。
 そしてライブの当日となり、共演はなりませんでしたが、スーサイド・マシーンズがまた見れる、メンバーにまた会えるということで、ワクワクしながら会場の下北沢ReGに向かいました。なにせ12年ぶり、こちらの顔を覚えているのか不安のまま楽屋のドアを開けると、すぐに「Hey、RYOJI!」とヴォーカルのジェイ(以下、J)が声をかけてくれました。一気にあの頃へ戻ったような感覚でしたが、こちらが英語での会話がほとんど出来ないということは流石に忘れているらしく、物凄い勢いで話しかけてきました。ほとんど理解できないので、主催者のひとりで、英語にも堪能なAiちゃんに通訳をお願いしたところ、「もう1つバンドをやっているんだ。SPECIALSのような2トーン・スカやレゲエがテーマのバンドで、日本でリリースしてくれるレーベルを探しているんだ。でもオレとリョウジは友達だから別に断ってもぜんぜんOKだ!」とのことでした。いきなり会って、別バンドのリリースの話でビックリしました。その場で即答は出来ないので、メールでやり取りをしようと答えました。そしてCOQUETTISHのライブも終わり、スーサイド・マシーンズの本番がスタート。会場はソールド・アウトでギュウギュウだったので、ステージ袖で見ていました。中盤でPOTSHOTでカバーした「Island」の時にJが一緒に歌おうとこちらに来てくれました。そんなサプライズもあり、大感動のうちに初日のライブが終了。お疲れ様を楽屋のJに伝えに行くと、まだ汗だくなのに、またしても怒涛のように新作のリリースについての熱いトーク!それについてはメールでお願いしますと英語で何とか答えたら、今度はRYOJIが明日のショーにも来るのなら「Island」を一緒に歌おうぜと言っているみたいでした(笑)。

 そして翌日、2日目にして日本ツアー最終日、ACBの楽屋でJは会うやいなや、スマートフォンを取り出し「アドレスを交換しよう!」と言ってきました。あっけにとられながらもリリースについて本気なんだと改めて思いました。
 この日のスーサイド・マシーンズはスカパンク史に残る歴史的名盤である1stアルバムの全曲再現ライブ!超満員で、ただ立っているだけでも熱いフロアはモッシュ&ダイブで物凄いことになっていました。そんな中、「Island」をプレイする前に「Hey,RYOJI from POTSHOT!」とステージに呼び込んでもらいました。POTSHOTとして共演は出来ませんでしたが、一緒に歌えてホントに良かったです。そして灼熱のステージが終了!12年ぶりの奇跡の来日2days、主催のAiちゃんとCOQUETTISHには、ただただ感謝しています。

 そして、アメリカに帰ったJから早速J.Navarro & The Traitors(ジェイ・ナバァロ&ザ・トレイターズ)の音源データがメールで送られてきました。Jが言っていたようにオルガンや鍵盤が効いていて、確かに2トーン・スカやレゲエを感じさせる音でしたが、そこに彼の持ち前のパンク・スピリットもブレンドされているとてもカッコいい作品でした。スーサイド・マシーンズは日本ではずっとavexなどの大きな会社からリリースされていたので、正直もっと大きなレーベルからリリースした方が良いと思いましたが、Jが言ってくれた「俺達は友達だから断ってもいいんだぜ」という言葉がアタマから離れず、今の日本のスカ・パンク・シーンやTV-FREAKの状況なども説明した上で、引き受けることにしました。だってJは僕にとってスカパンク・ヒーローですし、あの頃を共にしたオールド・スクール・スカパンク仲間からのオファーですから、これを受けない訳にはいかないでしょう。(ずっと歳上だと思っていたのに、年齢は1つしか違わないことが今回判明してビックリ!)
 Jとメールでやりとりした中で、トレイターズを結成した理由としては
「自分がキッズだった頃に好きだった音楽をもう一度やりたいなぁと思って。だけど正直、あの頃はそんなマニアじゃなくて、1989年に出会ったTHE SPECIALS(スペシャルズ)を今また探究している感じかな。それからTHE CLASH(クラッシュ)にも影響をうけている。特にJoe Strummer(ジョー・ストラマー)に。聴いてもらって、わかるようにスーサイド・マシーンズとは随分違う方向で、より2トーン・スカ、ロックステディー、レゲエ色が強いバンドをやってみたかったんだ」

その他にも、アルバムの資料用にといくつか質問しまして、トランプ政権下のアメリカや今の世界についてどう思いますか?それは曲を書く原動力になっているのかな?という問いには
J「今、大体どこでも、どの世界でも金持ちの横暴が過ぎると思う。極端に自己中心的な奴らが実権を握っている気がするんだ。政府や、独裁、権力、金については、良いか悪いかはっきりしてる。だけどそれが曲を書く主たる原動力ってわけではなくて、俺とエリック(Key)のパッとしたひらめきから曲が出来ることが多い」

最近のアメリカのスカパンクのシーンはどんな感じなの?
J「アメリカでも未だにスタイルを変えずにスカパンクを頑張って続けているバンドもいて、それはそれでリスペクトしてる。だけど、今の自分にとって新しいカッコいいバンドたちはパンクやポップというより、もっと王道のロックステディー、レゲエ、ヒップホップよりだ。またアメリカのシーンでのバンド同士の関係も随分変わってきていて、社会情勢や音楽を取り巻く環境の変化に対応するために、今は20年前よりシーンの結束がしっかりと強くなってる気がする。それはすごくいい変化だと思うよ」

話は変わって、僕を含め、日本のファンは長い間待っていましたが、先日の来日はどうでしたか?
J「日本はいつでも最高だ!スーサイド・マシーンズのメンバー全員が楽しい!と言っていた。最近はめっきり、アメリカに住んでいる友人達にも会えていないけど、今回は日本のみんなに久しぶりに会えたから嬉しかったよ。日本のお客さんはいつもテンションが高いし、クレイジーで楽しいし、ポジティブ!なパンクス、スキンズ、ルードの発信者達が集結しているよね!」

今回、日本盤のジャケットをHizde(COQUETTISH)に描いてもらいましたが、どう?(POTSHOTのジャケットもずっとやってもらっていました)
J「Hizdeのジャケットはいつも最高だ!HizdeとAiはオレの兄弟みたいに思っているし、自分のキャリアの中で大事なバンド仲間がいて、Pennywise(ペニーワイズ)、Avail(アヴェイル)、Less Than Jake(レス・ザン・ジェイク)、The Descendents(ディセンデンツ)、Skankin’ Pickle(スカンキン・ピックル、マイク・パークがいたバンド)とかがそうなんだけど、COQUETTISHもそのひとつで、大切な仲間なんだ」

また日本に来てくれますか?
J「是非!また日本に行きたいよ!来年の夏くらい(笑)?次はこのトレイターズで行ければと思っている。Hey、RYOJI!本当に日本でアルバム出してくれてありがとう!感謝!」

なんて、ここまでは昨年のアルバム・リリースまでのおはなし。

そして昨年の約束通り、この夏にJのバンドの来日が決定しました!!!
J「スーサイド・マシーンズで何度も日本に行きましたが、今回トレイターズと行くことになって、初めて行った時と同じように興奮しています。 日本はいつも楽しくて、ライブに来てくれるオーディエンスを含めた日本の友人達と共演バンドやそのシーンが大好きです。オリジナルに加えて、Toots and The Maytals(トゥーツ&ザ・メイタルズ)、THE SPECIALS(ザ・スペシャルズ)やスーサイド・マシーンズのカバーもやっているので、みんなに楽しんでもらえると思います。また今回の来日では久しぶりにPOTSHOTにも会えるので激アガってます!今までで特に好きなツアーの1つがPOTSHOTとのツアーで、YOKO(うつみようこ)やUK.PROJECTのスタッフのホスピタリティ(お・も・て・な・し)も含めリスペクトしています。ショーの後で、みんなで素敵な居酒屋へ打ち上げに行って、おそらく私はPOTSHOTのサトシとお互いの額に爪楊枝を突き立てたり、大事な所の毛をライターで燃やしたり、ジャパニーズ・マジックを披露することになるでしょう(笑)。」

 大人になったJの今の音楽嗜好を反映した2トーン・スカやレゲエをベースとしたサウンドに地元デトロイトや世界で起こっている様々な苦悩や想いを込めたジェイ・ナヴァロ・アンド・トレイターズのアルバム『Criminals and Lions/Short Changed Future』を是非聞いて頂いて、ライブで盛り上がっちゃってください。

前に書いた通り、昨年のスーサイド・マシーンズの来日時は共演出来ず、とても残念だったので、今年POTSHOTでJとまた一緒にライブがやれることをメンバー一同とても楽しみにしています。またPOTSHOTは参加出来ませんが、トレイターズの地方公演にはCOQUETTISHはじめ素敵なサポート・バンドが出演しますので、そちらも応援よろしくお願いいたします。

おまけに、Jに最近お気に入りの10曲を聞いたら、こんな曲をあげてくれました。
Bishops Green – The Crow
Eric B. & Rakim – Follow The Leader
Tenor Saw – Ring The Alarm
Kendrick Lamar – HUMBLE.
The Slackers – Peculiar
Fireburn – Don´t Stop The Youth
Morrissey – All You Need Is Me
The Specials – Ghost Town
The Scotch Bonnets – The Good One
Kate Tempest – Europe Is Lost

スペシャルズ、スラッカーズといったスカに、ケンドリック・ラマーに、意外にもモリッシーなんかもあって、面白い選曲になっています。もし、国境に壁を作っても、音楽は国境を越えていくぜ。PEACE!
 
RYOJI (TV-FREAK RECORDS/POTSHOT) 

CD情報 2017年12月6日リリース TV-125日本独自編集盤
『Criminals and Lions/Short Changed Future』

Criminals and Lions/Short Changed Future

<ツアースケジュール>
J.NAVARRO & THE TRAITORS JAPAN TOUR with COQUETTISH(Tokyo)

8/18(土)東京下北沢Reg
“TV-FREAK Night” w: POTSHOT

8/19(日)大阪SOCORE FACTORY
“BLAST OFF!!〜support by OVER LIMIT〜”
w : OVER LIMIT, CLUB SANDINISTA, RUDE STOMPERS,
U CAN’T SAY NO!, SEVEN STEP

8/20(月)京都TRUST
w : SUPER STRAW, HOWLING ENT and more

8/21(火)名古屋 上前津Zion
FIVE STATE DRIVE presents…other info coming soon.

8/24(金)東京 渋谷ルビールーム-Semi Final-
w : ROLLINGS and more

8/25(土)東京 下北沢THREE -Final-
w: The Redemption, ember and more

ツアー詳細はこちら
http://tamasonic.info/j-navarro/

A4_flyer

J.NAVARRO & THE TRAITORS MEMBER
Vocals and Guitar:Jay Navarro (The Suicide Machines,Hellmouth)
Vocals and Keyboard:Eric Abbey (1592)
Vocals:Negus Arubis Guitar and vocals:Ken Haas (Polka Floyd, Reverand Guitars)
Bass and vocals:Scott Vesey (Trace the Veins)
Drums:Jason Millbauer(Bad Assets)
Trombone:Steve Kachnowski(Telegraph)

  • UKPHP_バナー
  • アートボード 1@3x-100
  • アートボード 1@2x-100
  • デモ音源募集
  • banner-ukp-newsletter
  • 代沢まつりアイコン
  • CLUB Que SHIMOKITAZAWA
  • 下北沢発。新しい音楽、見つけよう。Majix
  • 風知空知
  • 1000x275_8