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【UKP OFFICIAL LIVE REPORT】12/12(水)Zher the ZOO YOYOGI 「UNKNOWN WEDNESDAY YOYOGI #4」

 毎月一回、水曜日にZher the ZOO YOYOGIにて、UK.PROJECTのスタッフがセレクトした次世代を担う若手バンドが集うライブイベント「UNKNOWN WEDNESDAY YOYOGI」の4回目が開催された。毎回、3組のアーティストとDJによるイベント。今回DJはUK.PROJECT/RX-RECORDSのスタッフDJおろちがフロアを楽しませてくれた。

 新潟からやって来たガールズ・パンク・バンド、ゆーとぴあ学園は東京初ライブどころか県外でのライブも初。全員大学生で幼さも残る3人。Dr.きもりが2ビートのリズムを叩き出し「桃色の初期衝動」からライブスタート。Gt/Vo.メグがあふれ出す気持ちそのままに大声で歌う。Ba.晴海が時おり激しく動く。「脳ミソ溶けたー!」と叫ぶパンクナンバーが強烈! 少女に向けたメッセージ・ソング「不良少女」では「女の子よ、どうか幸せでいておくれ」というフレーズが心に刺さった。続くスローナンバー「シモンズの話」ではサビで「ロックンロールよ死なないで」と切々と歌う。最後は1、2、3、4!の掛け声で、高速ビートなパンクナンバー「えんちゃん」を。今後、また目撃したいと思わせるバンドに出会えた。

ゆーとぴあ学園1

ゆーとぴあ学園2

 Cuculは福岡の久留米在住の3ピース。今年8月、RX-RECORDSから「灯」をリリースしたaintのVo.でもあるニシダコウキが歌う、もうひとつのバンド。彼の中では陽のCucul、陰のaintとのこと。それはライブにも表れていて、明るくハジけるような楽曲に、伸びのある歌声を聴かせる。一瞬で心奪われた「トワイライトエンド」。キラキラしたイントロから高揚感あるサビまで一気に聴かせる「ハッピーエンド」。大柄なBa.yasukoの存在感、何度も咆吼する姿も印象的。Dr.ともひろは疾走感ある8ビートから、ダンサブルなリズムまで軽快に刻む。ニシダが「また来年も福岡から来れればと思ってます。これだけ好きなことやってても、人生上手くいかないことばっかりだけど、その先にきっと」と自らを鼓舞し、感謝を込め「この空を知る」を歌い上げ、30分のライブを駆け抜けた。

cucul1

cucul2

 アーバンなSEに合わせcook look happening!の4人が登場。Vo/Gt柏が手拍子を煽り、鍵盤の心地よいフレーズが響き渡る。ダンサブルな楽曲で、カッチリした演奏とデジタルな同期音も融合させたサウンドながら、人肌を感じさせる温かみがあるのは、彼らの人間味がサウンドから滲み出るからだろう。来年1月にリリースされる音源『C』からも次々と披露。フロント3人が歌うバンド感がたまらない「No,not forever」、シティポップな「Dancing Queen is Still Alive」など、小刻みなリズムとリフを重ねて高みを構築していく楽曲は、楽しげな中にも美意識を感じさせる。柏はかつてアメリカやベルギーに住んでいて思春期の頃はイジメにあったが、音楽を介して友達になった彼に向け歌った「YOU」が切なく響く。と思いきや、「水曜日を楽しんでますかー!ここからもっとチャラく」と煽り、最後はフロアとコール&レスポンスも。一気に沸点に持っていった。(文:田代洋一(Zher the ZOO YOYOGI))

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