interview
【UKP OFFICIAL INTERVIEW】
四か月連続配信シングルリリース記念
小池貞利ロングインタビュー
音楽と文章。このふたつに共通することは2倍速等の早送りができないということ。情報過多な渦のなかでは自分の貴重な時間を奪われないよう無意識に、または意識的に少しでも短く、わかりやすくショートカットされたものが好まれていく。昨今、音楽業界においても新曲のプロモーションはショートメッセージ動画や、簡潔なテキストコメントが主流となり、長いインタビュー記事は好まれない傾向が見受けられる。そんななか今回インタビュー記事を公開したのはthe dadadadysの四か月連続配信シングルとなる4部作のリリースについて、ショートメッセージでは伝わらないこと、現在のバンドの状態やtetoからバンド名をthe dadadadysに改名した小池貞利の心情の変化等をじっくりと紐解きながら今作に触れることにより、あなたにとって「なにか」の感情が揺れ動くかもしれない。
インタビュアーは小池貞利の後輩でもあり、盟友でもあるふせだあきひろが担当。
インタビュー:ふせだあきひろ
写真:小杉歩
編集:軽部徹(UK.PROJECT)
—–しかし、小池さん、来ないですね。
スタッフ:日付間違えてるのかな?(その後、しばらくして小池が到着)
小池:遅れてすみません。まだ8月だと思ってたけど、9月1日なんですね、今日。
—–9月です。笑 では、インタビュー宜しくお願いします。2017年の時に、俺は渦というバンドで活動していて、その時にtetoと一度対バンしたことがあって。それからしばらく経ってから、小池さんと新宿で初めて一緒にご飯を食べに行って。
小池:うん。その時は2018年かな。
—–そうそう。俺がね、小池さんに相談したいことがあるんですって、お誘いして。新宿で会う前にタワレコに寄ってその時ちょうどこの「光るまち」の弾き語りが入っているシングルが発売された時期で試聴したんです。で、「光るまち」が一番良かったって、その時に伝えたんです。この曲は弾き語りでやるのが一番いいなって。
小池:そうそう。俺もそう思ってた。その後セカンドアルバムに「光るまち」を録音し直して収録したんだけど、なんかね、それはそれでいいんだけど、原曲のあの弾き語りの感じが出せなくて、俺の実力不足もあったし、演奏の実力不足もあったし、表現の幅が狭いのもあった。あと、自分の精神状態とかもあったから、うまく形にできなくて。
—–その当時のモードでこういう表現がしたいっていう引き出しがなかったからですかね?
小池:もっとシリアスに緊張感をもって物事を捉えようとして、色々と考えすぎてしまってたから、今はいい意味で余白とか遊びとかようやく作れるようになって。
—–うんうん。だから多分、元々そういう曲なんですよね。バンドとしてやりたい感じはあるんだろうけど、やっぱり曲単体が良すぎるから、色んなバージョンとかパターンでやりたくなると思って。でも、これどう録るんだろうっていう、完成形が見えそうで見えないような。でも今作の「光るまち」は本当によかった。リズムも。
小池:リズム重視。一応コンセプトとしては、ちょっとモータウンっぽい感じで。ギターのフレーズは錬が作ってくれて。
—–あっ、これフレーズは錬くんなんだ。入りがめちゃくちゃいいっすよ。 音が少ないですよね、1サビぐらいまで。小池さんと錬くんの掛け合いじゃないですか。それがずっと俺的には聴きたかったところで。
小池:錬とのギターの掛け合いが、すごい歌いにくくて。でも、ほんとに錬のギターは、もうめちゃめちゃイケてて。サビ裏とかのギターも、もう一人の自分が歌ってるみたいでつられそうで。
—–ジョニー・マー(ザ・スミスのギタリスト)みたいな。
小池:そうそうそう。でもかっこいいし、曲に合ってるからね。
—–いや、でもこのぐらいやらないと。ちょっと変にまとまっちゃうとつまんなくなりそう。だからそのバランスが難しかったと思うんですけど。tetoのときもそういう方針でやってなかっただろうし。
小池:やってなかった。昔は悪い意味で視野が狭くて。歌詞でも「君の狭い世界が正解だ」って歌ってるんだけど、「君の狭い世界が」っていうことを言ってる割には、それができてなかったっていうか。
—–でも、できてないからこそ、理想を歌ってるんじゃない。
小池:そう、そうだよね。自分ができないから歌ってたんだよね。
—–それが2018年から時を経てようやく30代前半ぐらいで形になったと。
小池:元々、原曲はアコギ1本で成立するような曲ばっか作ってきて、簡単に弾き語りが全曲できるし。the dadadadysになってからリズムやグルーブとかサウンド重視で作るようになって、弾き語りをするのが難しくなったけど。そういうのを経て色々自分の中でアウトプットできるようになって、ようやくこの曲を土に返せたなと。
—–なるほど。でも多分そういうのが小池さんは得意だと俺は思ってたんです。音源を聴いた時に全部が良かったんです。歌だけではなく後ろで鳴ってるギターの感じとか決めとかドラムとか展開とか。だから歌なしでも聴かせられる人だなって思ってたんで、多分そこがthe dadadadysになって自由になったのかも。
小池:めちゃめちゃ自由になった。
—–だから「光るまち」は、今の自分と当時の自分のどっちもが、こう、 満を持して向き合って完成されたっていうか。自分はこの曲が超好きだし、お客さんも好きな人がきっと多いと思う。
小池:次は「kill&miss」を再生して聴いてみますか。ちなみに「光るまち」はロー感が強めのリズム重視なんだけど、こっちはもう曲の表現したいことをどれだけ形にするかだと思ってて、中二みたいな。
—–そう、だから聴いたときに思ったのは、中学生の時に聴いてたやつをやりたかったんだなって。こういうの聴いてたんだろうなって。で、これ面白いのはやっぱ当時のあの感じの懐かしい感じもするけど、最新版の感じもして。2010年代後半の新しいロックの形。だから面白くて。
小池:昔この曲ができた時はめちゃめちゃいいなって思ったんだけど。今聴くと、この曲本来の力が出せてなくて。曲本来の強さを「光るまち」と同じく出せずにいて。あの時の俺の精神状態が出ていて。なんかもう、やんなきゃやんなきゃっていう。視野が狭くて心に余裕もないけど、突っ張ってる状態だったから。今回は曲の力に合わせて音を変えて。
—–順番が逆ですよね、これ。リリースは2019年ですよね?
小池:そう。2019年。で、今聴いているのが2023年。本来このバージョンを2019年に出すべきだったんだよ。だからこれ、音だけ聴くと若いんだけど、なんか不思議な感じに仕上がった。
—–面白いなぁ。こうやって音楽って変化することもできるっていう。
小池:自分でもよく分からないけど、なんで今これができたんだろうって。
—–俺、自分が渦ってバンドをやっていたときに再録はやらないって決めていて。だから、再録について話を聞きたかったんです。 再録を聴くのは好きだけど、自分がやらないっていうだけなんです。でも、今日小池さんから話を聞いて再録をしたことの意味が分かった気がします。
小池:曲を演奏している側としては、絶対に昔よりいいものは録れたと思うけど、聴いている側は最初に聴いた印象がどうしても強いかなとは思って。それが俺は煮え切らないというか。あのままの形だとなんかね。死ねないというか。あれで終わってはこの「kill&miss」を聴かせる前に俺が死んじゃったら、なんかやだ。
—–天国からずっとね。
小池:本当は俺が作りたかった音はあれじゃないのに、とか、色々思ってそう。
—–成仏できない。いや、でもこれから「忘れた」とかもね、tetoの曲の再録がありますもんね。楽しみですね。
the dadadadys – kill&miss (MV)
小池:バンドの改名とかはせざるを得なかったんだけど、俺のモチベーション的に。でも解散にしなかったのは個人的な哲学として、昔の曲もやっぱり大切にしたいし、 昔の曲が色々なお客さんとさ、コミュニケーション取ってきたわけだから、やっぱ0にはなんないし、できなかったんだよね。
—–いや、だからねtetoで作ってたもの、伝えたいことって、もう、めちゃくちゃあったと思うし、今も小池さんが曲を作ってるから、今の小池さんが過去をなかったことにはできないし、演奏したり音源を残すことによって小池さんの中でも更新していきたいと思っているだろうし。
小池:そうだね。
—–最高です。やっぱり「kill&miss」も「光るまち」も、こう一つ一つコンセプトというか、やろうとしてることが原曲とはっきり違いがあって、それがすごく伝わりました。
本当に素晴らしいです。「光るまち」は 小池さんが中学生の時に聴いていた音楽なんだなって感じがしましたけど、なんかそういう過去の自分とか、こういうの聴いてたなっていうことが、元になってたりするんですか?
小池:「光るまち」に関してはなんなのかね。今のメンバーだからできたのかな。今のバンドでできる最高形態。
—–「光るまち」は本当に素晴らしい着地点に落ち着いたというか。「忘れた」もそういう感じで作っていくんですか?
小池:基本は変わらないけど、「忘れた」もシリアスすぎたんだよね、俺の中で。なんだろうね、昔の曲が全体的にシリアスすぎた。それはそれでいいんだけど。
—–うん、そういうところは今もあるしね。
小池:うん、俺の性格上あるからいいんだけど、シリアスをシリアスのまま伝えたくなくて。
—–全部が全部そうじゃないっていう。
小池:そう。いかに遊べるかみたいなことが大事になってきたなっていう、伝えたいことはこれって決めずに、一個出すんじゃなくて、とりあえず十個ぐらい出して、それをどんな解釈もできるようにっていうのが、大切な気がして。
—–それが今の楽曲制作にも繋がっているんですね。
小池:めちゃめちゃそれはある。一つの解釈しかできないものより、こういう解釈もあるよ、こういう音を聴くと楽しいよ、ふざけてる部分はふざけて楽しいんだよっていうのを、なんかもう色んな風に、より色んな人に聴いてもらえるようにっていうのはある。それが自分の伝えたいことを伝える一番よい手段なのかも。変な部分は濁さずに、もう。
—–うんうん、わかります。真面目にやりたいところはちゃんと真面目にやってる感じも伝わってくるし、そのバランスですよね。
小池:遊びもね。いかに真面目に不真面目やるかが、遊びがまじで俺の中で重要になっていて。
—–そういうとこありますよね、小池さん。多分tetoはシリアスに振りすぎちゃったのかもね。
小池:シリアスに思いすぎて、俺のマインドもなんかそうなっちゃう。
—–気合入ってた。
小池:そうだね。なんか悪い意味で気合入ってた。
—–バンドを始めてすぐっていうこともあったし。
小池:まぁ、結果として表現としては続かなかったから。メンバーも抜けてしまって。
—–バンド名を改名してthe dadadadysって名前に遊びを感じて、こう来たかと思ったし、それが嬉しかったし。
小池:あー、 でも俺の中で字の並びがかっこいいよなとか、そういうのもあって。今は俺本人の心境で言うと指輪とかネックレスとかジャラジャラつけてるけど、 こういうことをしてみよう、みたいな。はい、遊ぼう。はい、ふざけてみよう。はいはい、はいはいって逆にそれを楽しむようにしている。
—–それはthe dadadadysになってからすぐに曲を出したじゃないですか。最初からそういうモードでした?
小池:だと思う。メンバーが抜けるってなって、あっ、このやりかたはダメだったんだなって思って。
—–そっからの発想の転換というか。
小池:そうだね、前と同じ方法をとりたくなかったし、かつ、メンバーとお客さんをもっと 大切にするには俺自身がもっと根詰めないといけないし、俺自身が変わらないためにも変わる必要があった。前に出したミニアルバムに収録している「にんにんにんじゃ」っていう曲があって。俺、結構気に入ってるんだけど。この歌詞で結構芯をくってることを歌ってるんだけど、その中でも好きなのが「ばかとはのまない しゅばばばーん」ってとこ。
—–はいはい。
小池:これは心理。なんかこういう風に伝えていきたいな。うん。バカとは飲まねえんだよ。っていうよりは、そっちのがより伝わるし、今のモードにあってる。しゅばばばーんが大事。
—–他の曲で「子供もう帰る」みたいな表現が面白かった。
小池:「超々超絶絶頂絶好最高潮」ね。「KIDSもう帰る?」ってところ。これなんかよくハマったな。メロディーと韻を踏みながら。歌詞の表現はね、結構気に入ってるのはいっぱいあるんだけどね。
—–色々ライブとかしてきて、そういうモードになってきて、バーンって全部ぶつけたのが「だ」と「da」の音源なのかなと。
小池:そうだね。バーンっていれた感はある。「da」はもう完全にロックとかリズム系とか、コア寄りで、「だ」 は分かりやすい部分もありつつ、「らぶりありてぃ」とか昔やれなかった表現方法で。
—–面白いですね。だから、そういうものが全部合わさって今回の「kill&miss」だったり、「光るまち」だったり。
小池:そうだね、絶対前と違う方法でやんないと。the dadadadysになった意味がないし。
—–過去にできなかったことを改めてやりたいっていう。
小池:だから再録するモードになれたのかな。昔の曲をちゃんとやれるようになった。
—–ライブもそうだし。
小池:前は拘りが強くて、ライブはthe dadadadysの曲しかやらないみたいな。そういうライブもあったんだけど、今はもう全然そういうのはなくて音源として「だ」と「da」も出したし。少し心に余裕が持てるようになったから再録できた。「ROSSOMAN」とかでも、月曜日は火曜日はとか歌ってるんだけど、金曜日は泣いた女子見て発情するとか、本当に思ってることなんだけど、「あっ!」とかでも、おちんぽ舐めてとか。
the dadadadys – ROSSOMAN (MV)
—–ロックとエロは繋がっていると思うけど、どういう感じで急にthe dadadadysでそのモードに入ったんですか?
小池:ようやく原点に到達できたというか。前は自分の中でもう少し凝り固まってて、哲学的な思想が強すぎたのかも。
—–それは遊びっていう感じの?
小池:遊びとかではないかも。
—–そのエロって、どういう風に表現してんのかなっていうのを小池さんに今まで聞いたことなかったの。
小池:シンプルな理由かも。天気がいいから踊ろうよぐらいな。
—–シンプルなんだ。
小池:ようやくシンプルに。シンプルなことを最初からできる人って天才だと思う。
—–それ、よく言ってますよね。
小池:今までそれができなかったから。でも、ようやくかな。シンプルにやるにはこうすればいいんだっていう。音楽としての表現の幅や技術などが、今のメンバーが集まったことでいっぱいできるし。
—–ちょっとこう、ブルージーだったり、ロックンロールみたいな中にエロっていうものがあるのがいいですよね。
小池:あと、俺がその解消できない、なんか満たされない感じとか、孤独感とか。「ROSSOMAN」で言うと、 ずっと月曜日なんたら、財布なくして、携帯なくしたって、 でも日曜日っていう一番なんか楽しい曜日に俺は何もないっていう俺自身を結構表している。
—–等身大ですね。
小池:そうだね。より視線がみんなと合ってきたかも。
—–それって結構リアリティって感じですか。
小池:リアリティだね。リアルっていうよりは。
—–tetoの時もそこの拘りがうるさかった記憶があって。リアリティっていうことに対して。
小池:いかにその疑似体験ができるかどうか。「君に連れられてきたライブハウス、コカコーラは薄かった」とか俺は思ってたけど、そんな記憶が他の人にもあったと思うし。リアリティはいい。実際に俺、記憶の中にライブハウス行ってコーラ飲んだかとか、うろ覚えだし。だけど、もうそれでいいじゃんって。
—–リアリティとかファンタジーとか?
小池:うん、宇宙をイメージとか。
—–でも、どっかでその人のリアルな部分であったり。
小池:宇宙へ行こうとか言うけど、やっぱ実際にはね、そう簡単には行けないという。でも、なんか、行こうよ、行っちゃえよみたいな感覚。
—–うんうん。
小池:tetoの時は、どっちかっていうと宇宙には行かず、今この瞬間を生きようぜ。頑張ろうぜ。みたいな感じの。今はもう、大丈夫。そんな難しいことグダグダ言わずに。もう踊れ、とりあえず一回踊れ、みたいな感覚に近くて、俺自身にも言ってる。
—–それ、めっちゃ小池さんある。
小池:自分にそういうこと言わせないと、やっていけないからね。
—–自分にも言って、人にも言うという。
小池:本当に思ってることだし。
—–では、別の話で音楽的なことを聞いてみたくて。色々な観念的な話とかは聞けたと思うんですけど、小池さんは作詞、作曲、編曲、レコーディング、ライブなどがあって、その中で自分が性格的に俺これ合ってるなみたいなのって、レコーディングですか?
小池:うん、やっぱレコーディングが一番性格に合ってる。音に拘ってるときが一番楽しい。ここのコード進行、こうなったら楽しいとか。作詞とかはね、あんま考えたことない。
—–そうなんですね。
小池:あんまり作詞で悩むことはない。ずっと昔から。作曲もあんまりないかも。レコーディングしているときが一番答えを探せている感じがする。作詞作曲はこれが答えだなっていう感覚が自分の中にあって、その答えをどこまで壊してどこまで再構築するかってことは自分一人でもできるけど、レコーディングってなるともう本当に思いつきで入れるとかもあるし、じゃあ一回ここでこの音入れてみてとか、実験的な楽しさがあるから、レコーディングが一番楽しいし、やりがいがあるし、みんなで作ってる感がある。ライブとかはね。お客さんと作るもんだし。
—–そっかそっか。それはその時によって変わるのか。
小池:もう変わりまくるから、いかに呼吸を合わせるか、その日の天気とか、自分やお客さんの体調とか色々が重なって。どの形をとっても正解な気がする。ライブって。レコーディングとかは変な話、ある程度数学的なところが。
—–やっぱそういうところが結構好きなんですね。ちょっと理系という。
小池:そこにいかに遊びを持たせるかっていう。決まってる数式をいかに崩すかとか、じゃあこの人はこれが得意だからとか、それぞれメンバーのね。
—–特性を活かす。
小池:そういうのがあるから、一番作ってる感じがあるのはレコーディング。
—–それはtetoの時からそうでした?
小池:それどころじゃなかったかも。いっぱいいっぱいで。
—–なるほど。客観的に色々できてきてるっていうのは、年齢の問題もあるかもしれないし、バンドが変わったというのもあるしで。
小池:年齢は確かにあるね。
—–どうやって作ってるんですか。歌詞が先とか音楽が先とか。何かにインスピレーションがあってとか、伝えたいことがあってとか。
小池:伝えたいこと。俺ずっとtetoの時から同じことを言ってる。表現が変わってるだけで、シチュエーションとか、偶像体験、それが夏だったり秋だったりとかはあるけど、 一生同じこと言ってる。
—–そっか、じゃあやっぱり音楽が好きなんですね。こういう音で出したい、みたいな方が強い。
小池:あとはメロディーに合わせたりね。リズムに合わせて歌詞をつけて。そんな言いたいことも変わんないな、多分。
—–なるほど。まぁ、同じ人だし、同じような考え方になるよね。
小池:にしかならない。でも本当に思ってることは恥ずかしい。俺、シャイだけど恥ずかしがらずにできるようになったのは結構強い。だから変な意味で包み隠さずっていう表現は増えてきた。
—–変わるきっかけはありました?
小池:いや、もうここまでするならふっ切れてもいいやって。
—–なるほど。tetoの経験があったからこそ。
小池:tetoの時は、いかに美しい表現をするかだったかもしれない。
—–過去はね。
小池:ある程度聴きやすい表現とか、伝わりやすい表現とか考えてた気がするけど、今はもっとシンプルに。
—–もっと自分の変なとことか、変に拘っちゃうところとかも、全部すっきり出してみる、みたいな。
小池:で、言ってることは、変わんない、みたいな。
—–ありがとうございます。では最後にこれからやりたいこととかありましたら、教えてください。
小池:再録もできたし、新曲も一曲出すし、でも、まだフルアルバムを作ってないんですよ。
だから、もう少し突き詰めて初めてのファーストフルアルバムっていうのを出したい。まだ頑なにフルアルバムを出してないから。「だ」と「da」でフルアルバムにすることも出来たんだけど。盤としてはレコードで出した「Do Wah dadadady」だけで、あとはすべて配信限定にしているから、もっと突き詰めたものをいいタイミングでちゃんと盤にして形にしたい。あとはメンバー5人いるから、それぞれのメンバーが好きな音楽を5曲入りのepにして一緒に作りたい。締めるときは締めつつ、遊びながらね。
<配信シングル>
teto時代の代表曲3曲とthe dadadadysの新曲の計4曲を、8月から4か月連続配信リリース決定。
■8月23日(水) / 配信シングル「kill&miss」 tetoカバー
■9月27日(水) / 配信シングル「光るまち」tetoカバー
■10月25日(水) / 配信シングル「忘れた」tetoカバー
■11月29日(水) / 配信シングル「(茜)」 the dadadadys新曲
<ツアースケジュール>
[the dadadadys ツアー ( 茜 )]
8月23日(水) 下北沢 SHELTER ※ONEMAN
9月14日(木) 渋谷 La.mama w/ おとぼけビ~バ~
9月16日(土) 京都磔磔 w/MONO NO AWARE
9月17日(日) 心斎橋 Live House Pangea w/ 本日休演
10月13日(金) 新宿 LOFT w/アダム、TENDOUJI、Helsinki Lambda Club
10月21日(土) 横浜 F.A.D w//Wienners , UlulU
11月09日(木) 名古屋 CLUB UPSET ※ONEMAN
11月10日(金) 心斎橋 Music Club Janus ※ONEMAN
11月23日(木・祝)HEAVEN’ S ROCK さいたま新都心 VJ-3 w/ペルシカリア , 鉄風東京
12月24日(日) 渋谷 CLUB QUATTRO ※ONEMAN
<the dadadadys プロフィール>
2022年1月26日、tetoとして6年間の活動をしていたボーカルギターの小池貞利、ベースの佐藤健一郎に加え、あらたに元2のドラマー、yuccoが正式加入し、この3人でthe dadadadysを結成。
同年1月、両A面配信シングル「ROSSOMAN!」をリリース。
同年4月、「RECORD STORE DAY JAPAN2022」にて「Do Wah dadadady」を10インチレコードでリリース。同タイトルの配信も開始。 サポートギターとして参加していた山岡錬が正式メンバーとしてバンドに加入し、4人編成となる。 同年5月、東京キネマ倶楽部を皮切りに全国9箇所を廻るワンマンツアー、「the dadadadys TOUR 2022」を開催。
同年9月、全6公演の対バンツアー「the dadadadys TOUR 2022」を開催。
同年11月、両A面配信シングル「らぶりありてぃ / k.a.i.k.a.n」をリリース。
同年12月、東名阪ワンマンツアーを開催。 2023年1月26日、儀間陽柄(ex.ヤングオオハラ)がバンドに加入し、5人編成となる。 2023年3月22日に配信限定EP『だ』『da』2作同時リリース予定。
同月3日に新代田FEVERにてワンマンライブ『三三愛燦燦』開催。チケットは即日完売。 4月より全国ワンマンツアー『(許)』を開催。 8月より、全国10ヵ所を廻るツアー『(茜)』を開催する。
同月より、teto時代の代表曲3曲とthe dadadadysの新曲の計4曲を、8月から4か月連続配信リリース予定。
<関連サイト>
https://dadadadys.com/
https://twitter.com/dadadadys_info
https://www.youtube.com/c/thedadadadys
https://www.instagram.com/dadadadys_info/
<ふせだプロフィール>
「da」に収録の「waiting for us.」でピアノを担当。
2015年、ロックバンド「渦」を結成。ボーカルとして活動。
2020年、作詞作曲編曲、プロデュースなど活動は多岐にわたる。