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【UKP OFFICIAL LIVE REPORT】UKFC on the Road 2014@新木場STUDIO COAST DAY2

4周年を迎えたUKFC on the Road。2014年は全国4ヶ所5公演のツアーに加え、エクストラ公演として「UKFC on the Road 2014 extra in MONSTER baSH」の決定。さらにCDリリースとUKFC on the Roadへの出演権を賭けたUK.PROJECTのオーディション「Evolution!Generation!Situation!」の開催と、それぞれのトピックに大きな反響を集めた年となった。
「ベテランも新鋭も、著しくジャンルが違ってもやっぱり「同じ釜の飯を食う仲間」。仲間であり、ライバルであるバンド同士が全力でぶつかりあうガチンコ感とアットホーム感は 「UKFC on the Road 2014」でしか味わえません。」という言葉を全国各地にて見事に体現したUKFC on the Road。UK.PROJECTオフィシャルサイトでは8/20、21に行われた新木場STUDIO COAST 2DAYS公演のライブレポ―トをお届けします。

[8/21:FRONTIER STAGE テキスト 柴 那典 / 撮影 Kazumichi Kokei/FUTURE STAGE :テキスト 森 泰一(FAMiLIES) / 撮影 Yuki Kawamoto]


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8/21(THU) UKFC on the Road 2014 新木場STUDIO COAST DAY2

[Alexandros]

いよいよ最終日を迎えた「UKFC on the Road 2014」。4年目を迎えた今年は大阪、名古屋、仙台に加えて新木場STUDIO COASTの2日間と規模を拡大。いよいよ最終日となるこの日、トップバッターに登場したのは、前日のトリをつとめた[Alexandros]だ。

フロアは開演前から満員。大歓声に迎えられ4人が登場すると、爆音の中「最高の一日にしようぜ!」と川上洋平がシャウトし、「Kill Me If You Can」「Rocknrolla!」を続けざまに披露。オーディエンスの熱気を沸点まで押し上げる。リリースされたばかりの新曲「Droshky!」も、ハイテンションなリズムとフックの強いリフの応酬、スケール感の大きなメロディセンスと、バンドの充実を見せる楽曲だ。

「ああ! 楽しい!」とMCでも満面の笑みを見せた川上洋平。続く「Adventure」の歌い出しを一度止めてやり直し、「ありの〜ままに〜」と「レット・イット・ゴー」の一節を歌っては「テンション高いね」とツッコミ入れられて笑いを生む場面も。ハンドマイクを握って飛び跳ねながら歌うこの曲は、スケール感あるポップセンスを見せるバンドの新機軸だ。

「新木場! まだまだ歌えますか!?」

そう煽り、後半はミラーボールがキラキラと光る「Starrrrrrr」。サビのメロディでは合唱が巻き起こり、オーディエンスも全力をぶつけるかのような汗だくの盛り上がりを見せる。ラスト「Kick&Spin」では、川上洋平がサブステージの「Future Stage」にも現れて興奮をさらに煽る。フロア前方では肩車で担ぎ上げられた沢山のオーディエンスがガッツポーズを見せ、もみくちゃになるような盛り上がりを見せていた。

トップバッターという出順に口惜しがりながらも、感無量の表情を見せていた川上洋平。「バンドやってて初めて泣きそうになっちゃった」とも呟いていた。フェス歴戦の猛者となった彼らが、ホームと言えるUKFCならではで見せた、印象的な瞬間だった。

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【set list】
01. Kill Me If You Can
02. Rocknrolla!
03. Droshky!
04. Adventure
05. Starrrrrrr
06. Kick&Spin


ニューロティカ

東京公演2日目、FUTURE STAGEのトップを飾るのは”俺たちいつでもロックバカ”でおなじみ、ニューロティカ。今年は結成30周年とアツシ(Vo)生誕50年ということで、イベントが目白押しだ。UK.プロジェクト(以下UKP)との主な縁は、リョウジ(POTSHOT)が主宰するUKP内のレーベルTV-FREAK RECORDSより、ニューロティカが2000年から2006年の間リリースをしていたこと。1曲目に「夏・スイカ・27才」を選んだのは、単に夏だからではなく、TV-FREAK作品からのセレクトという気持ちもあったはず。そんなわけで、楽器隊のメンバー3人は上下とも白で揃える中、アツシは全身緑タイツのスイカマン。続く「チョイスで会おうぜ」で早着替えを終え、満を持してピエロでの登場。観客の反応も上々で、”パオパオ~”を始めとした振りにも付いてくる。
3曲目「ア・イ・キ・タ」もライブの鉄板曲。1990年のメジャーデビューシングル曲で(同年、今は無き”さくらや”のテレビCMに登場していたことも記憶に留めてほしい)、延々と回転し続けながら演奏するカタル(Ba)、そしてリスペクトする元ARB石橋凌氏を彷彿とさせるシンバルキックを見せるアツシの熱演に、ロティカ初体験であろう観客もグイグイ引き込まれていくのがわかる。ちなみにMCでは、アツシが”今日の出演者で最年長”と言っていたが、実際はのちほど登場するMAGUMI(52歳)。さらに、UKPとの馴れ初めを語る場面では、”(2000年に)今のメンバーでアルバムを出させてもらって”と言ったが、当時のギターはシズヲで、現在はリョウ。こんな間違いも日常茶飯事らしく、もはやメンバー誰一人として突っ込まない(笑)。
そして”30年間歌ってます!”というおなじみのコールで4曲目「Drinkin’Boys」へ。最高潮に盛り上がるコール&レスポンスの部分では、10代、20代、30代、40代と世代順に。50代はというと、客席で応援していたUKP北島氏を見つけ”北島さん、同級生”を繰り返す(笑)。これもUKFCならではの場面だ。ラストは「飾らないままに」。ここではメリハリをつけ、熱く、少々シリアスに。最後の絞り出すようなシャウトで、生き様を感じさせてくれた。これからも末長く、幅広い層に愛されるロックバカであり続けてほしい!

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【set list】
01. 夏・スイカ・27才
02. チョイスで会おうぜ
03. ア・イ・キ・タ
04. Drinkin’ Boys
05. 飾らないままに


POLYSICS

「FRONTIER STAGE」二番手の登場はPOLYSICSだ。挨拶代わりの「トイス!」の掛け声と共に、オレンジ色のツナギに身を包んだ3人がステージに登場。そのまま「Baby BIAS」「Rocket」「Shout Aloud!」と熱量の高いナンバーを連発する。単にハイテンションな演奏を見せるだけでなく、観客一体型のパフォーマンスで全員を巻き込んでいくのが彼らの強みだ。「Baby BIAS」ではハンドクラップで、「Rocket」では手を左右に大きく振って、巨大な一体感を生み出していく。曲の中間部ではフミがハヤシをキックするアクションを見せたり、ステージも見せ場たっぷりだ。
「フェスと言えば祭りじゃない? 楽しいことをしてみようと思ってさ」と、続いての「シーラカンス イズ アンドロイド」ではこの日限りのセッションも実現。ゲストに登場したのは「マーくん」、先ほどステージを終えたばかりの[Alexandros]から白井眞輝(G)だ。メンバー3人と同じくツナギとバイザーを身にまとったマーくんは完全にバンドと一体化。背格好や髪型も近い二人は楽屋で間違えられたエピソードも披露しつつ、暴れまくってスペシャルなコラボを見せてくれた。
後半もポップな「Let’sダバダバ」からニューウェーブ×ダンスロックな「Everybody Say No」、ボコーダーを駆使した「MEGA OVER DRIVE」など息もつかせぬ展開。ラストの「Buggie Technica」まで全力疾走のフィニッシュ。UKFCには常連の彼らだが、何度見ても熱く燃えるステージを見せてくれた。秋にはDJハヤシとしてのツアー、そしてニューアルバムもレコーディング中という彼ら。UKFCの中核を担う存在感を見せつけてくれた。

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【set list】
01. ACTION!!!
02. Baby BIAS
03. Rocket
04. Shout Aloud!
05. シーラカンス イズ アンドロイド
06. Let’s ダバダバ
07. Everybody Say No
08. MEGA OVER DRIVE
09. URGE ON!!
10. Buggie Technica


Cettia

Cettiaは、UK.PROJECTオーディション2014『Evolution! Generation! Situation!』で特別賞を受賞した弱冠17歳、大阪在住の女性シンガーソングライター。ほとんどの観客にとって無名の存在、そして少なくとも出演者の中では最年少。文化祭や地元のライブハウスとはわけが違うこんな大会場で、ギターを手に、たった独りでステージに立つ。いくらプロ志望の自信家でも、震えが止まらないのが普通だろう。しかし、その伸びやかで透明感のある歌声に、一瞬で会場の空気が変わった。1曲目「BIRDCAGE」、続く「新世界」と、その魅力が徐々に明らかになっていく。閉塞感を打ち破りたい、ここから飛び出したいといった10代ならではの衝動や葛藤、孤独を等身大の言葉で、しかし鮮烈に表現する。驚くべきことに、ギターもかなり上手い。ボーカリストがジャカジャカ弾き語るレベルではなく、バンドアレンジをギター1本で再現するような、バンドの音が見えてくるような演奏力を持っている。
3曲目「escha」は、バラード調のスローな楽曲。歌と同様に、ギターのアルペジオにも緩急がつけられ、どんどん引き込まれていく。続くラスト「SOAR」はアップテンポの楽曲で、力強く締めてくれた。総じて言えるのは、時にファルセットも駆使した声の表情がとても豊か。そして、本人は無意識かもしれないが”女の恐さ”のようなものを感じさせる瞬間もあり、思わずドキッとしてしまった。鳴り止まない大きな拍手に、深々と長い礼をする彼女。ホッとしたのか、やり切った充実感からか、顔を上げた時、彼女は泣いていた。それからまた何度も深く長い礼をして、最後に”あなたの進む未来が明るいものでありますように。ありがとうございました!”と告げ、ステージを去った。これはもはや、末恐ろしい逸材と言ってしまって良いのではないだろうか。

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【set list】
01. BIRDCAGE
02. 新世界
03. escha
04. SOAR


きのこ帝国

大阪出身の気鋭のシンガーCettiaに続いては、きのこ帝国がステージに登場。一体感と熱気を生み出すアクトが続くこの日のラインナップの中では、方向性は少し違うアクトでもある。それでも、表現力とセンスが格段に伸び、バンドとしての覚醒を果たしている時期ならではの、迫力とみずみずしさに満ちたステージを見せてくれた。

一曲目に披露したのは、9月9日にシングルリリースされる「東京」。東京と言うタイトルに相応しい伸びやかなメロディで淡々とした日常の感情を放つ鮮やかな楽曲だ。続いて「海と花束」、そして「夏の曲をやります」と告げた「パラノイドパレード」と、昨年12月にリリースされたEP『ロンググッドバイ』からの曲を続ける。浮遊感あふれるリズムに包みようなファズギターの轟音、芯の強い佐藤(Vo/G)の歌声が響く。その深い世界観に、思わず引き込まれそうになる。フロアを埋めるオーディエンスも、なかば棒立ちとなって、その轟音を浴びている。

「足首」ではあーちゃん(G)がバイオリンの弓を持ってプレイ、ゆっくりとしたテンポに明滅するライティングで迫力の空間を形作る。ラスト「国道スロープ」では前のめりなビートに手拍子も起こり、奔流のようなノイズの洪水の中でフィニッシュ。観る人を圧倒していた。

この日披露したのは5曲。シューゲイザーやポスト・ロックに影響を受け内省的な音楽性で始まったバンドは、どんどん歌の力を増し、より解放的に開けた存在となってきている。この日のステージも、観た人の記憶に強く残ったはずだ。

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【set list】
01. 東京
02. 海と花束
03. パラノイドパレード
04. 足首
05. 国道スロープ


ウソツキ

今年、UKP内のDAIZAWA RECORDSよりデビューを果たした王道”歌もの”バンド、ウソツキ。1曲目「過去から届いた光の手紙」は、まだ音源化されていない楽曲だが、その歌声とアップテンポなノリに、フロアの密度が少しずつ上がっていく。コーラスもいい。続く「京葉線SOLDOUT」では、どっしりと力強いリズムに電車が走るイメージを重ね、演奏力と表現力の高さをうかがわせる。心地良いノリに客席も徐々に揺れ始め、”ガタンゴトン ガタンゴトン”という斬新かつ素朴な全員コーラスでは、多くの観客が手を挙げて踊った。ラストのギターによる踏切音も秀逸だ。そしてUKPからのデビューミニアルバムのタイトル曲「金星人に恋をした」では、一度聴いたら忘れないサビに合わせ、巨大ミラーボールが回転。いつの間にかフロアもぎっしりで、早くもピークを迎えたような状況だ。
MCでは、FRONTIER STAGEのフロンティアについて。”新世界”という意味もあるということで、今、自分たちが立っているFUTURE STAGEと関連づけ、”僕らの未来は新世界。いずれまた新世界で会いましょう”と語る。そして”僕の野望の歌を歌います”ということで、4曲目「ピースする」へ。ジャンケンから世界平和に飛躍していく、確かに壮大な野望の歌だ。そして、やはりコーラスもいい。観客から一段と大きな拍手が沸き起こった。このバラード的な位置づけの楽曲から、ラストはアップテンポの「新木場発、銀河鉄道」。汽笛を模したギターが冴える。デビューしたての新人バンドの、まだ音源化されていない楽曲とは到底思えない一体感で、この大舞台を見事に締め括った。去り際、あらためて”また新世界で会いましょう”とステップアップ宣言をする姿に、今後の大活躍への期待と、確信にも似た頼もしさを感じた。

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【set list】
01. 過去から届いた光の手紙
02. 京葉線SOLDOUT
03. 金星人に恋をした
04. ピースする
05. 新木場発、銀河鉄道


the telephones

「暴れる準備はできてるか!?」
石毛輝のシャウトに超満員のフロアが応え、the telephonesのライヴがスタート。一曲目「sick rock」から岡本伸明はステージ狭しと走り回り、カウベルを力いっぱい叩き、フロアに飛び込む。「RIOT!!!」では、ぎゅうぎゅうのフロアの中では、輪になって飛び跳ねながら踊るオーディエンスも多数。この日の主役のバンドの一つだけあって、さすがの盛り上がりだ。
数千人のジャンプを巻き起こした「electric girl」に続いて、「天井のミラーボールに届くくらいまで飛び跳ねようぜ! そういう曲やります」と「Hyper Jump」。長島涼平とノブがEXILE風のパフォーマンスを見せたり、ステージ上のパフォーマンスもかなりハイテンション。お客さんも負けじと笑顔で踊りまくる。「HABANERO」でもお祭り騒ぎの熱量はさらに上がっていく。
「みんな、死ぬまでディスコしてやろうぜ!」
石毛がそう叫んで「Keep Your DISCO!!!」へ。松本誠治が叩き出す正確かつパワフルなビートに乗せて、全力をぶつけあうようなパフォーマンスを見せる。曲のキメでは歌詞を「UKFC!」と変えて歌う場面も。そして、ラストは「ウィーアー!」「ディスコ!」のコール・アンド・レスポンスから「Love & DISCO」。石毛は大きく手を広げ、ノブは上半身裸になり、オーディエンスを歓喜に巻き込む。フロアでは輪になって踊るオーディエンスも多数。完璧にUKFCのアンセムとして機能していた。
最後にはステージに一人残った石毛がアナログシンセのノイズを発振させてガッツポーズで締めるフィニッシュ。まさに「やり切った」ライヴだった。

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【set list】
01. sick rocks
02. RIOT!!!
03. electric girl
04. Hyper Jump
05. HABANERO
06. Keep Your DISCO!!!
07. Love&DISCO


MAGUMI AND THE BREATHLESS

スカを軸としたミクスチャーロックで、バンドブーム時代を席巻したレピッシュ。そのフロントマンであるMAGUMI(Vo,Trumpet)が、この3年間ガッツリ打ち込んできた新バンドが、MAGUMI AND THE BREATHLESSだ。ちなみにUKPとMAGUMIとの縁は深く、UKP遠藤社長がレピッシュのインディーズ時代のマネージャーだったという知られざる逸話もある。そして猛者揃いのメンバーは、永井秀樹(Gt,Cho)、袴塚徳勝(Ba,Cho)、カサマツマサヨシ(Dr)、島本亮(Kb,Sax,Cho)。この日のメニューは、すべて最新アルバム『Demonstration』からの楽曲で、クールなダンスビートの1曲目「Beautiful World」、そしてよりダークで重いビートからお洒落な展開を見せる2曲目「Parting Dance」は、アルバムと同様の曲順。このサウンドは、ロックやパンクに始まり、ソウルやジャズ、さらにはラテンまで網羅したぐらいの洒落たオトナにとってストライクなもの。若造が、いきなり無防備に飛びついて楽しめるような単純なものではない。しかし、そこは想定内なのだろう。熊本弁丸出しの気さくなMCで、軽くコール&レスポンスを交えながら、徐々に自らの懐へと導いていく。
続くレゲエナンバー「死角のシルエット II」は、異国情緒漂うアコーディオンの響きも相まって、レピッシュの名曲「ハーメルン」を想起させる。フロント3人が揃いの横移動ステップを披露し、その本気のパフォーマンスに熱い拍手が巻き起こった。さらにサンバのノリが楽しい4曲目「Demonstration」では、トランペットとサックスのアンサンブル、そしてMAGUMIの華麗なステップとホイッスルに感化され、観客の体が動き始める。盛り上がりが増して手拍子も起こり、ついに観客だけが歌う状況が生まれた。そこにMAGUMIがボイスパーカッションを乗せる。すかさずメンバー全員が楽器を手離しフロントに出て、横一列に並んで踊りながらオフマイクで歌う。もう、あっぱれと言うほかない、予想の斜め上を行く展開に大感動だ。で、この高揚感を絶やさぬまま、ラスト「Electric Discharge」に突入。レピッシュで例えるなら「Magic Blue Case」を彷彿とさせる、ハード&ダンサブルな楽曲で、それが彼らの場合、さらに洗練されて質が高く、なおかつプリミティブな魅力も深化しているという無敵な状態。UKFCの魅力の一つである”いろんな音楽が楽しめる”という観点において、もっとも鮮やかな輝きを放つバンドであることは間違いなさそうだ。

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【set list】
01. Beautiful World
02. Parting Dance
03. 死角のシルエット
04. Demonstration
05. Electric Discharge


BIGMAMA

続いての登場は、ベートーヴェン「第九」の壮大なオーケストラサウンドをSEに登場したBIGMAMA。5人が見せたのは、挑戦の意志と共に鮮やかに変わりゆくバンドの最新型の姿だった。
「今年一番熱い夜にしようぜ!」
金井政人がそう叫ぶと、クラシックの名曲をBIGMAMA流にアレンジした「No.9」からライヴはスタート。誰もが知ってる「第九」の「♪ララララ〜」のメロディを力強いビートでドライヴしてオーディエンスを踊らせる。続く「I Don’t Need a Time Machine」では「歌える?」という呼びかけに合唱が応え、「秘密」ではクラウドサーフの波が巻き起こる。パンキッシュに疾走する曲を連発したかと思うと、続いてはサティの名曲「ジムノペディ」を翻案した「Royalize」へ。変拍子もまじえ、タテノリの直情的な盛り上がりだけではない多角的なバンドの魅力を見せる。
「UKFC、ここからがクライマックスだからな!」と金井が告げ、そのまま「荒狂曲“シンセカイ”」へ。後ろのフロア、二階までが一つになるような盛り上がりだ。「Swan Song」では「白鳥の湖」のメロディを四つ打ちとビートとうねるベースラインと合体させ、大きな躍動感を生み出す。柿沼広也(G)のギターソロから東出真緒のバイオリンソロへ、熱を込めた演奏が曲の持つエネルギーをさらに解き放つ。最後は「ラスト一曲、心を込めて歌います。何でもいいんでタオルを掲げてもらっていいですか?」と「until the blouse is buttoned up」。お客さん全員の大きな合唱が巻き起こり、フロアには肩を組んで笑顔で歌う姿も。バンドの充実を感じさせる、大団円のステージだった。

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【set list】
01. No.9
02. I Don’t Need a Time Machine
03. 秘密
04. Royalize
05. 荒狂曲“シンセカイ”
06. Swan Song
07. until the blouse is buttoned up


勝手にしやがれ

FUTURE STAGEのトリを飾るのは、2001年のデビューから2003年まで、そして2012年から再びUKPで作品をリリース。9/10にはニューアルバム『パンドーラー』を発売する、勝手にしやがれ。登場に先立ち、[Alexandros]の庄村聡泰が”ジャズ、ダンス、そしてダンディズム、ニヒリズム、etc…を教えてもらった”と熱い紹介で盛り上げる。古き良きアメリカのギャングスタイルで決めたメンバー7人が続々とステージに現れ、それだけですでにカッコいい。まずはインストナンバー「黒い瞳」で彼ら流のご挨拶。多くの観客にとっては、4人から成るホーンセクションやウッドベースを生で体験すること自体が初めてなのだろう。圧倒されつつも、やはり初体験であろう”踊れるジャズ”に反応は上々だ。続いて「ロミオ」「ブラック・マリヤ」で、武藤昭平のドラム&ボーカルが披露される。オールドジャズはもちろん、ある種のモノクロ映画なども研究し尽くしたであろう、雰囲気のあるアクションも目を引く。
MCで新作が出ることに触れ、4曲目はその収録曲「ネヴァー・トゥー・レイト」を。ディキシーランドジャズを思い起こさせる落ち着いたリズムと低音の効いたサウンドに、哀愁のあるメロディとしゃがれた声が相まって、胸が締め付けられられるような気持ちにさせられる。そこへ”まだまだ踊れるかい?”という問いかけと共に、リズムが倍テンとなって激しさを増す。続く「フィラメント」は、ザ・イーグルスの名曲「ホテル・カリフォルニア」を彷彿とさせるコード進行に、ホーンとピアノが絡む、泣きながら踊れるナンバー。そしてラストは、キューバの熱帯夜を思わせるインストナンバー「エル・ソル」。スネアを16分音符で連打しまくる激しいノリに、踊れるジャズは初体験だったかもしれない大多数の観客も大盛り上がり。FUTURE STAGEの締め括りは、”いろんな音楽が楽しめる”UKFCの懐の深さを体現したものとなった。

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【set list】
01. 黒い瞳
02. ロミオ
03. ブラック マリヤ
04. ネバー・トゥ・レイト
05. フィラメント
06. エルソル


TOTALFAT

いよいよUKFCもクライマックス。二日間の大トリに登場したのは、昨日のトップバッターもつとめたTOTALFATだ。打ち込みのSEに乗って登場した4人を沢山の拳が迎え入れる。まずはストレートなメロディック・パンク「Invention」で熱気を沸点まで持っていくと、「かかってこい、お前ら!」とShun (B)が煽った「Room 45」ではサークルモッシュにクラウドサーフが続出。14時から集まったお客さんの中には一日中踊りまくった人も多かったはずだが、そういう人も否応なしに身体を弾けさせるような強烈なパフォーマンスを見せる。続いて披露したサマーアンセム「Summer Frequence」では突き抜けるようなパーティー感でハッピーにフロアを包む。
「踊っていいよ、歌っていいよ、暴れていいよ。外にあるルールなんてぶち壊してしまえ」と、Shun。リリースしたばかりの新曲「夏のトカゲ」は、日本語の歌詞に和のリズム感を押し出した新機軸の楽曲。祭り囃子にあわせて全員がタオルを回す光景も壮観。長らくメロコアやパンクシーンの中で勝ち抜いてきた彼らだが、昨年のUKプロジェクトへの移籍を経て、バンドの音楽性にも新たな化学変化が起こっているようだ。
昨年の「UKFC on the Road 2013」では、まだまだレーベルのニューフェイスというムードも垣間見えていた彼らだが、一年経った今年は同世代のバンド仲間との絆、そして自分たちが大役を背負うという意志がありありと見える、情熱と迫力が満ちたステージを展開していく。後半、Shunは感極まった声で何度もオーディエンスに語りかけていた。「姿も形もない、まとうこともできなければ食べることもできない音楽がなきゃ死んでしまうって、なんで胸張って言えるのか? 今日出た答えは、音楽は、俺達に居場所を与えてくれるからだと思います。ここには最高の居場所があるじゃねえか!」と語っていた。バンド仲間たち、そして集まったオーディエンスに「愛すべき家族たち!」と呼びかけ、本編ラスト「Overdrive」はすべてを出し切るような熱演。一日のストーリーを感じさせる、ドラマティックなステージだった。
アンコール前に異例の登場をした遠藤社長が語ったように、メンバー同士の真剣なじゃんけんで決まったこの日のヘッドライナー。そのステージは、ライバルでもあり戦友でもあるこの日の出演陣全員からバトンを渡されたTOTALFATがUKFCの「仲間」になった、その物語を体感するドキュメントでもあった。アンコールの「PARTY PARTY」ではベースに参加したthe telephonesの長島涼平に加え、この日の出演陣が入り乱れてステージ上ではしゃぐ展開。さらにラストは「俺は今日決めました。UKプロジェクトに骨を埋めます」「俺たちはいつでもライブハウスで待ってるから。本当にここが自分たちの家だと思ってる」とShunが語り、「Place to Try」をプレイ。ライブバンドの誇りと存在意義を証明するような圧巻のパフォーマンスで、この日のステージを締めくくった。

【0821】UKP_TFLASTKOK2200

【set list】
01. Invention
02. Room45
03. Summer Frequence
04. 夏のトカゲ
05. Highway Mark4
06. Just Say Your Word
07. Overdrive
-ENCORE-
08. PARTY PARTY
09. Place to Try


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